北へ行くほど寒く、南へ行くほど暖かくなるわけではない⁉

地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
北へ行くほど寒く、南へ行くほど暖かいはウソ?気温と緯度の関係性
北へ行くほど寒く、南へ行くほど暖かい。北半球で暮らしている我々にとっては、そうした感覚を抱くのが自然ではあるが、実際に世界を見わたすとどうなっているのか。
たとえば、北緯42度にある北海道函館市と、北緯51度にあるイギリスの首都ロンドンを比較した場合、函館の1月の平均気温はマイナス2.9℃であるのに対し、ロンドンは4.4℃とかなり暖かい。このように、函館市よりも北にあるロンドンの冬の気温が高いのは、海流と風に原因がある。
まず、ユーラシア大陸の西岸にあたるロンドンの近くには、メキシコ湾から北上してきた北大西洋海流という暖流が流れている。さらにロンドンの上空には、年間を通して西から東に向かって吹く偏西風が吹いていることから、暖流の上にある暖かな空気は、風に乗って東へと向かう。
こうした暖かな空気を含んだ偏西風が吹き込んでくることで、高い緯度にあるわりに、ロンドンの気温は下がらないのである。
また、日本列島は、およそ北緯20度から北緯45度のあいだにあるが、その緯度は、イタリア、スペイン、南フランスといった南欧や北アフリカと同緯度に位置している。北海道に限定すると、スペインのバルセロナ、イタリアのミラノ、トリノなどと同緯度にあるのだ。
これらの地域と気温を比較しても均一な値が得られないことからも、気温は緯度だけで決まるものではないことが理解できるだろう。
海流や風、海抜高度や地形など、さまざまな要因が複雑に影響し合いながら、それぞれの地域の気温は決定していくものなのである。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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