「プラスチック」誕生の立役者は?ビリヤードとの意外な関係性

地球上で起きていること、どれだけ知っている?
この地球で当たり前に感じていることでも、うまく説明できないことがありますよね。例えば、「青い空が夕暮れに赤く染まるのはなぜ?」「台風が日本列島めがけてやってくる理由は?」
そんな地球に生きる私たちが知っておくべき「理系雑学」をご紹介します。太陽系を含む地球の歴史をはじめ、地球上で成立した大自然や気候、動植物、資源など、地球をめぐる大疑問にスッキリ回答!あらためて考えると、私たちはこの地球にまつわるさまざまなことを、じつはほとんど知らないのかもしれないかもしれません。
※本記事は雑学総研著の書籍『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から一部抜粋・編集しました。
「プラスチック」誕生の立役者は…「ビリヤード」⁉
プラスチックがいつ誕生したのかについては、その考え方によっていくつかの説が存在する。なかでも有名なエピソードとして知られているのが、ビリヤードとの関係だ。
19世紀中頃、アメリカではビリヤードが大流行していた。当時使われていたビリヤードの玉は象牙を素材としていたが、爆発的な人気によって、貴重な象牙はすぐに不足するようになってしまう。そこで、ビリヤードの玉を製造していた会社は1万ドルの懸賞金をかけ、象牙に代わる素材を募集した。
ちょうどこの頃、アメリカの印刷業者ジョン・ハイアットは偶然、ニトロセルロースに樟脳(しょうのう)を混ぜることでセルロイドを発明する。これを原料にビリヤードの玉をつくり、懸賞金を得たことから、ハイアットの発明こそが人類最初のプラスチックだといわれている。
ただし、この説には一つ問題がある。セルロイドは天然のセルロースを原料としていることから、厳密には人工的につくり出したプラスチックとはいいがたいのだ。そこで有力になってくるのが、初めて化学的に合成された完全なプラスチックは「フェノール樹脂」という説である。
この樹脂を発明したのは、アメリカの化学者レオ・ベークランド。ベークランドは、フェノール(石炭酸)とホルムアルデヒドを原料として人工的につくられたプラスチックに「ベークライト」という商品名をつけ、1909年に特許を取得。以後、ベークライトは有用な材料として広く使われ、プラスチック時代の到来を後押しした。そのため現在、ベークランドは「プラスチックの父」と呼ばれ、その功績がたたえられている。
著=雑学総研/『人類なら知っておきたい 地球の雑学』
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