【ガリバーとねこ】周りで小さな声がする。目が覚めた瞬間に決意した「ここに住みます!」/にゃんと!ねこむかしばなし(9)
作品の元となったお話の解説も!
神話や名作についても改めておさらいしながら楽しむ、ねこが加わった新たな展開の物語。
言わずと知れた数々の有名な物語にねこを融合させるのは、「ねことわざ」でおなじみのぱんだにあさん。童話や昔話にねこが加わるだけでひと味違った展開となり、悲劇の結末を迎えるお話ですらゆるくてキュートなお話に変貌します。登場人物たちがねこに絆される姿に、「まぁねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし!?
誰もが知っている古今東西の昔話やおとぎ話。そこにねこが登場したら…? というもしものエピソードを、ぜひお楽しみください。
※本記事はぱんだにあ著の書籍『にゃんと!ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。
◆ガリバーとねこ その1
◆ガリバーとねこ その2
◆元となったむかしばなし
ガリバー旅行記
昔、あるところにガリバーという青年がいました。
ガリバーは船で様々な国を訪れます。「大きな力を尊敬し、恐れ、民族間でも争いが耐えない小人たちが住む国リリパット」、「おおらかで人間よりも悟りを開いた巨人たちが住む国ブロブディンナグ」、「科学が発展しているが、貧富の差も激しく頭でっかちな人が多いラピュータ」、「高潔で知的であり、人間を野蛮だと認定している馬たちによって成り立っている国フウイヌム」の4ヶ国です。
それぞれを通して人間の愚かさを嘆いたガリバーは帰国後、妻や子どもにもそっぽを向き、高貴なフウイヌムの住人=馬とその後を過ごしたのでした。
実はこのガリバー旅行記は物語のようで、著者による当時のイギリス社会を痛烈に批判を示した本と言われています。
著=ぱんだにあ/『にゃんと!ねこむかしばなし』
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