「子どもは望めない」結婚6年目、妊活中の妻が難病に。残酷な現実をどう受け止める?【作者インタビュー】

『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』より

大好きなパートナーが突然「難病」と診断されたら…あなたならどうしますか? 漫画家・カレーとネコさんと妻さんは、長年の遠距離恋愛の末に結婚したおしどり夫婦。二人の日常は平和そのものだったのですが、妻さんの体調が徐々に悪化。検査の結果、国の難病に指定されている進行性の病気「リンパ脈管筋腫症」であることが判明します。大きな困難を2人はどうやって乗り越えていくのか…。

妻の闘病を夫の目線から描いたコミックエッセイ『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』。著者のカレーとネコさんに本書についてお話をうかがいました。

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『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』あらすじ

6年半の遠距離恋愛の末に結婚した漫画家のカレーとネコさん夫婦。平凡で穏やかな日々を送っていた2人でしたが、結婚6年目、妻さんが体調を崩すことが増えてきます。そして発覚した難病「リンパ脈管筋腫症」…。

『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』より

さらに医師の口からは思いもよらぬ残酷な宣告が。それはカレーとネコさん夫婦にとって受け入れがたい「子どもはできないと思っていてください」というものでした。

『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』より

『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』より


妊活をしようとしていた矢先…

――「子どもはできないと思っていてください」と告げられたシーンは胸が締め付けられました。
カレーとネコさん:先生から話を聞いた時、それまで突然の入院や難病の話などが立て続けに続いていたので最初は「あ、できないんだ...」くらいにしか思えませんでしたが、家に帰って1人で頭を整理した時にとても悲しくなりました。ちょうど妊活で子どもを作ろうとしていた時期だったのもありますし、正直な話をすると今でもまだ完全には諦められていないです。


──残酷な現実を漫画に描こうと思われたきっかけはなんだったのでしょうか?
カレーとネコさん:最初は、自分の気持ちを整理する為に病気の事を漫画にしました。私自身不安な気持ちが強く、漫画を描いて気持ちの整理をしないと耐えられなかったのが大きな理由です。それがだんだん同じLAM(リンパ脈管筋腫症)の方からメッセージをいただくようになり、そこからは病気のことを皆様に知ってもらう事に目的が変わっていきました。

『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』より


***
難病が発覚して心の整理もつかないまま、医師から告げられたさらなる残酷な現実。カレーとネコさんが「描いていないと耐えられない」と描き続けた漫画『大好きな妻が難病になった話~ふうふの日記マンガ~』は、前向きでほのぼのとした日常のなかに、ご夫婦の不安や本音も垣間見える作品です。

取材・文=宇都宮薫

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