「賀正」と「謹賀新年」どっちが正解?知っておきたい年賀状の作法【年末から年始のマナー】

子どもの頃からやりとりしていながら、じつはよく知らないのが年賀状のマナー。たとえば、「新年おめでとう」などの挨拶文や、「謹賀新年」などの賀詞にもしきたりがあることをご存じですか? とくに目上の方に送るときに恥をかかないよう、年賀状に関するマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に教えてもらいました。
目上の方には4文字の賀詞を使う
年賀状にはよく、新しい年を祝う言葉「賀詞」が使われます。
2文字なら「迎春」「賀正」、4文字だと「謹賀新年」「恭賀新年」などが定番ですが、これらの賀詞は年賀状を送る相手との関係性で使い分けが必要です。
「目上の方には4文字の賀詞を使うのがふさわしいとされています。反対に、同じ立場か目下の人には2文字の賀詞を使うのが一般的。また、おめでたい言葉とはいえ、賀詞は重複して使わないこと。『謹賀新年』と『明けましておめでとうございます』は同じ意味合いですので、一緒に使うのは避けてください。賀詞に合わせて文章の書き出しを変えるようにしましょう」(岩下先生)
挨拶文では「新年おめでとうございます」や「明けましておめでとうございます」が定番ですが、「新年明けましておめでとうございます」は避けるべきです。
一見、丁寧な言い回しに思えますが、夜明け、梅雨明けなどのように「明ける」には「終わる」という意味もあるからです。
つまり、「新年明けましておめでとう」は「新年が終わっておめでとう」という意味にもなるので注意してください。
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これまで「賀詞はなんとなく雰囲気で選んでいた」というかたも多いと思います。相手に合わせてきちんと使い分け、体裁の整った美しい賀状に仕上げましょう。

教えてくれたのは…
▶岩下宣子先生
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)、『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)など著書多数。近著に『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』(主婦の友社)。
文=高梨奈々
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