77歳のマナー講師が伝えたい「食事の席で気をつけたいこと」

「また会いたい気持ちを伝えるために、お迎えよりもお見送りを丁寧に」。「お呼ばれのときは『5分遅れ』でうかがい、相手に心のゆとりをプレゼントする」…など、マナーといわれる行為の背景にあるのは相手への思いやりです。
マナーに添った振る舞いをすれば、おのずと相手も心地よくなり、あなたの印象がさらに良くなるかも。
77歳の今も現役で活躍する大人気のマナー講師・岩下宣子さんが本当に必要だと感じるマナーを通して、人生を軽やかに生きるヒントを教えてくれます。
※本記事は岩下宣子著の書籍『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』から一部抜粋・編集しました。
食事のペースは相手に合わせる
食事のとき、自分だけが遅いとあせってしまいます。逆に、自分だけが先に食べ終わってしまったときはなんとなく手持ちぶさた。
世の中にはさまざまなテーブルマナーがありますが、同じテーブルを囲んだ人が笑顔で食事を楽しむこと以上のマナーはないと私は思います。だからこそ、お互いにペースを合わせることが大切なのです。
皇族の方は、晩餐会などのときにお料理をひと口分だけ残されるのだそうです。よくこれを「全部食べてしまうと、『足りなかった』と思われる。だからひと口分残すのだ」と言う人がいます。それもあるのかもしれませんが、以前、宮内庁の大膳課の方がこうおっしゃっているのを聞いたことがあります。
皇室の晩餐会では、多くの方に食事が振る舞われます。皇族の方は先にお料理が振る舞われますから、最後の方とはどうしても時間差が生まれます。そのためできるだけゆっくりいただき、最後のひと口は必ず残したままにしておくそうです。「まだ私も終わっていませんので、どうぞごゆっくり」、そんな思いが込められているのだそうです。素敵ではありませんか。周囲の人のペースに心を配りながら食事することの大切さを物語っています。
食事ではありませんが、男性が女性の歩幅に合わせて歩いていたり、若い人が年配の人のスピードに合わせたりしているのを見ると、なんだかあたたかな気持ちになります。日本人はマイペースな人が多い気がします。「私以外の人はいま、どんな気持ちでいるんだろう」と周囲を見回し、ペースを調整する。そんな気づかいがお互いにできたら素敵ですよね。
『お互いのペースに合わせる、だからハッピー』。
著=岩下宣子/『77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント』
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