交換時期からニオイ対策まで。タオルの気になるあれこれを徹底解説
Q:タオルの交換のタイミングが分からない…
A:年頭にまとめて一新すべし!

「『お年賀タオル』として、年始のあいさつにタオルを贈る文化があるように、一年の初めに交換を。タオルは1年使うとパイルが切れたりヨレヨレになります。使い古したタオルは、お風呂の拭き上げや年末の大掃除などに活用して」
Q:外出時に使うハンドタオルは?
A:ヨレヨレになったら替えどき
「ハンドタオルは使い込むと、左右の縫製部分 (ヘム) がヨレヨレになります。交換時期に迷うときは、ヘムの状態をチェックしてみて。とはいえ毎日使うものなので、4~5枚をストックし、1年に1回交換しても」
Q:使うときまでふわふわが持続しない…
A:パイルを潰さないように緩く巻くのがコツ!

「ふわふわ感が持続しないのは、タオルを畳むときや収納する際に、せっかく立てたパイルが潰れてしまうから。おすすめは、空気を含むようにくるくると緩く巻き、タオルをほかのタオルの上に重ねないように立てて収納すること」洗った順に手前から使えるように収納を工夫しましょう。

Q:どうしても太陽に当てて乾かしたい!
A:過乾燥に注意すればOK。ただし傷みやすくはなります
「紫外線だけでなく、乾かし過ぎもタオルが傷む原因。乾いたらすぐに取り込んで」
Q:黒ずみを取る方法はある?
A:時間とともに黒ずむものなので、迷わず交換を
「黒ずみの原因の一つは、水道水に含まれる鉄分。正しく洗ってもいずれ黒ずみます」
Q:タオルがニオってしまったときは?
A:50℃くらいのお湯に、粉末洗剤を入れて30分〜1時間つけ置き*!
「粉末洗剤とお湯で洗浄力が高まり、ニオイが取れやすくなります。つけ置き後は洗濯機へ」
*粉末洗剤の量は、ラベルに記載のつけ置きの分量に準ずる。
キッチンと洗面所で使い分け? 用途別のタオルの選び方
Q:キッチンの手拭きに使うなら?
A:ガーゼタオルタイプが◎

「パイル生地のタオルはふわふわ感が特徴ですが、けばだちやすく手についてしまうので、調理中の手拭きには不向き。ガーゼタイプのタオルなら吸水性が高く、けばも出ません。まめに替えられるよう10枚ほど持っておくとGood」
Q:洗面所の顔・手拭き用なら?
A:ウォッシュタオルで充分

「フェイスタオルの半分サイズだから、洗濯のときもかさばらず、乾きやすいのが特徴。狭い洗面所でもコンパクトに置け、収納も省スペースですみます。1人当たり7枚程度あれば、週1回の洗濯でも間に合うはず」
Q:入浴後はバスタオルがいい?
A:大きくて乾きにくいので、フェイスタオルで代用する手も

「バスタオルは乾きにくいだけでなく、干すときに場所も取るので、それならフェイスタオルを2枚使うほうが洗濯がラクになる場合も。洗濯すると乾きにくいからといって、何日も使い回すと菌が繁殖するので避けて」
プロの目の付け所は? タオルは「撚糸」「無撚糸」をチェック!
撚糸とは、繊維をねじってできた糸のことをいいます。タオルのパイルが撚糸でできている場合、強度が高く、質感がかため。反対に、ほとんどねじっていない無撚糸タオルはふんわりとした質感ながら強度が低く、けばだちやすいのが特徴です。お好みで選んでみて!
★撚糸タオルは…長もち重視&ケアが得意な人向け
★無撚糸タオルは...肌触り重視&頻繁に交換したい人向け

使い込んだタオルの替えどきにいつも迷っていましたが、「年始に交換」と決めると気持ちもスッキリ。新しいタオルで一年をスタートします!
撮影/合田和弘 イラスト/髙栁浩太郎 編集協力/鈴出智里
文/さいとうあずみ