明日の自分のためのアクションを起こそう!フリーランスのためのイベントをレポートします

子どもが小さいうちは正社員でバリバリ働くのは難しい。でも、社会とつながり、自分の自由になる収入がほしいから、ムリのない範囲で仕事はしたい。そんな方々から注目を浴びているのが「フリーランス」という働き方です。
2025年2月15日「レタスクラブ Webライティング教室」の講師であり、レタスクラブWEBの山上景子編集長も登場する、フリーランスの可能性を広げるためのイベントが開催されました。当日の様子を詳しくリポートします!
貴重な体験談が詰まったフリーランスのためのイベント
東京・渋谷で2月15日に開催されたのは、日本最大級のクラウドソーシングサービス、ランサーズが主催する「Lancer of the Year2025」です。
クラウドソーシングサービスとは、インターネットを介して、不特定多数の人々に仕事を発注する業務形態のこと。おもに、仕事を受けたいフリーランスと、仕事を依頼したいクライアントをマッチングしています。
今年のイベントのテーマは「明日の自分を、アンロックする」。今の自分にとらわれず、自らの可能性を広げ、新しい挑戦を通じて「今」を超える自分を創る、という意味が込められているそうです。
「フリーランスとして働くなんて私にはムリ!」と思っている方も、少し視点を変えてみると「もしかしたら自分にもできるかも」と思うことがあるはず。この小さな気づきが、自分の可能性をアンロックすることにつながるんです。
ランサーズ株式会社代表取締役社長CEO秋好陽介さんのオープニングトークで幕を開けたこのイベント。優れた業績を挙げたランサーズ登録者の表彰式やトークセッションののち、山上が登壇するゲストトークが始まりました。
自分の可能性を広げる実践術。フリーランス成功の鍵とは?

ゲストトークの登壇者は2名。
ひとりめは、「レタスクラブ Webライティング教室」の講師も務める、レタスクラブWEB編集長の山上景子。
山上は、出産を期に退職して専業主婦となり、子どもが幼稚園にあがった後に一念発起し、フリーライターに。ランサーズに登録したり、知人に声をかけたりして仕事につなげ、現在に至る、というキャリアの持ち主です。

もう1人は、学生時代からフリーランスのプログラマーとして活躍し、キャリア構築や自己ブランディングのスペシャリストでもある、ランサーズ株式会社社外取締役の村上臣さんです。

トークテーマ1「フリーランスを取り巻く新時代―どんな影響があるのか」
生成AIの急成長や、テレワークの浸透などによって、近年、社会は急速に変化しています。こうした変化はフリーランスにどういう影響を与えているのでしょうか。
山上「家庭とキャリアを両立するための選択肢として、引き続きフリーランスという働き方は有効です。実際、レタスクラブWEBでお仕事をしてくださるフリーランスのライターさんやデザイナーさんも、子育てや介護を担っている方が多いですね。子育て中は仕事量をセーブし、子どもから手が離れたらアクセルをふむ、と自分の状況に合わせながらキャリアを継続しています」
編集長はフリーランスに仕事を発注する側でもあります。フリーライターより生成AIに仕事をまかせたほうがいい、とはならないのでしょうか?
山上「『レタスクラブWEB』でも生成AIを使って記事を作るテストをしていますが、記事の仕上がりとしては2~3割でしょうか。というのも、私たちは読者に共感をもってもらえる記事を掲載したいと考えているからです。仕事や用事が終わり、夕方の5時半にスーパーに行って『今日はお総菜を買って済まそうか、自分で夕飯を作ろうか』と迷う。こうした、食事を作る人ならみな共感できる体験をベースにもつ人間が書いた記事だからこそ、説得力があるんです。そうした記事を読むと読者は『私たちのことをわかってくれている』と感じ、『この人が勧めるレシピをつくってみよう』と行動します。AIがただ文字を並べただけの記事では『これ、いいな』とは思えないでしょう」
テクノロジーに詳しい村上さんも、AIの進化がフリーランスに与える影響をこう考えています。
村上さん「今のAIは自然な日本文を出力できますし、大量のデータを与えればいい感じの文章を作ります。ただ、ウラを返せばデータがなければ動かないし、知らないことには答えてくれない。なにより、人の感情を理解していないので、人の心を動かさないのです。だから、検索エンジンで上位に来るようなコンテンツは作れません。AIが得意なのは、パターンのマッチング。内容を理解していないため、文章を書くことはそれほど得意ではないんです。仕事のラスト1マイルは、相手の求めるものや、時代の空気感を読める人間にしかできない、と僕は思います。
とはいえ、今の時代、AIを使いこなすスキルは重要ですので、ぜひAIに触れてみてください。ブレスト相手には最高だし、生産性を上げてくれるはずですよ」
AIに仕事を奪われるかも!と、必要以上に恐れる必要はなく、まずはAIとはどういうものかを知ることも大切なようです。
トークテーマ2「選ばれるために―フリーランスが磨くべきスキルとは」

仕事の依頼を得たり、収入をアップさせるためのスキルとはどんなものなのか。また、そうしたスキルを習得するにはどうすればいいのか。お二人の考えに基づいて対話を行いました。
村上さん「需要が多い『旬の職種』とは何かを知り、そこにフィットしていくことが重要です。僕はよく転職サイトを眺めるんですが、ずっと募集されている職種というのがあります。それは人材がいない、もしくは必要とされている職種です。自分の現状と、こうした市場で必要とされるスキルのギャップを埋めるにはどうすればいいかをよく考えましょう。
また、フリーランスが選ばれるために必要なことは3つあります。ひとつ目は専門性。ふたつ目はクオリティの高い仕事をするという信頼性。『一緒に仕事をしたい』と思わせる人柄などの評判も含みます。3つ目が権威性。資格を持っているとか、実績がある人は権威が上がる。自分を客観視して、自分の強みを知りましょう」
山上「私たちがよく仕事をお願いするライターさんは、仕事の基本ですが、納期を守ってくれる方、仕事のクオリティが安定している方、わからないことを最初に質問いただける方です。また、媒体に対する理解があり、読者層を考えた記事を書いていただける方もありがたいです」
スキルも大事ですが、市場のニーズを知ることや、仕事に取り組む姿勢も大事なんですね。
トークテーマ3「キャリア拡大の鍵―自己ブランディングする方法」

フリーランスにとって、自分をどうアピールし、新しい仕事のチャンスをつかむかは非常に重要な問題です。
山上「私たちが何度も仕事をお願いするフリーライターの方には、明確な特徴があります。たとえば、仕事が丁寧ではやいAさん、動画や写真撮影もできるBさん、という感じです。これまでの経験を棚卸しして、自分の強みは何か、ほかのライターと差別化できるのはどこかを明文化するといいと思います。それをアイドルのキャッチコピーのような、わかりやすいフレーズにまとめて発注者に伝え、『得意なこと』をアピールするのがおすすめです」
村上さん「チャンスをつかむには、最初に想起される人になること。そのために僕がおすすめしたいのは、自分へのタグ付けとその発信です。SNSの文章にタグをつけるみたいに、自分がやってきたことをタグとして自分自身につけるんです。これは、他人にどう認知されたいかということでもあります。『私はこんなことをやっています』『これをやりたいです』ということを発信していくと、何か案件があったときに『そういえばあの人こういうのやってたな』と思い出してもらえます。
自分のタグが分からない人は、友人や家族に他己紹介をしてもらいましょう。すると、自分では思いも寄らない側面を評価されることがあるはずです。自分のことは自分がいちばん知らないもの。他人の評価によって市場での自分のポジションもわかります」
最後に、明日の自分をアンロックするために、今日から実践できることをおふたりに1つずつ提案してもらいました。
山上「今日の帰り道で、やりたい仕事を1つ、探しましょう。そして、とにかく応募してみる。応募するにあたりキャリアが足りないなと感じたら、明日からそこを埋めるためのアクションを起こしてください」
村上さん「自分を知る第一歩として、まず自分に3つのタグをつけてみましょう。それをSNSで発信したり、口頭で周りの人に伝える。続けていると、希望がかなう機会が巡ってくるはずです」

新しい働き方・稼ぎ方を実現してきた人の実践法は、説得力がありますね。おふたりの言葉に背中を押され、「なんだか自分にもできそうな気がしてきた」「フリーランスって魅力的」、そう思えてきたのではありませんか?
そんな方にぜひおすすめしたいのが「レタスクラブ Webライティング教室」。Webライターになるためのスキルを基本から身につけることができるこの講座で、あなたも今より一歩先を目指してみませんか。
文=高梨奈々
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