肝機能改善に抗がん作用も!? 「ウコン」の健康効果が改めて注目される

みなさん、「ウコン」をご存知でしょうか? ウコンとはターメリックとも呼ばれるスパイスの一種で、鬱金(うこん)色という鮮やかな黄色が特徴です。この色を活かして、からしやたくあんなどの着色料としても使われており、カレーが黄色いのもウコンが使われているからなんです。
じつはいま、このウコンが、健康や医療の分野でも注目され始めています。ウコンの中に含まれる「クルクミン」という成分が、肝臓の機能改善やがん治療に役立つことがわかってきたのです。
肝臓の働きを高める効果が!
コンビニなどでよく見かける、二日酔い対策の健康ドリンク。この中にも、ウコンの成分が使われているものがあります。ウコンに含まれるクルクミンには、肝臓が持つ「消化・吸収を助ける」「アルコールなどを分解・解毒する」機能を高める働きがあることがわかっているため、有効成分として配合されているようです。
一方で、クルクミンはそのままでは体内に吸収されにくいという欠点もあります。しかし、最近では吸収率が上がるように加工されたクルクミンも開発されており、それを使ったサプリメントが、肝機能に不安を感じる人に注目されています。

抗がん剤としての活用も期待される
2017年9月、京都大学などの研究チームが、クルクミンを元にした抗がん作用のある化合物を開発したと発表しました。クルクミンには、さまざまな働きでがんを抑制する成分が含まれていますが、料理やサプリメントでは、有効成分が血液中で十分な濃度にならない問題がありました。
今回の研究では、クルクミンを元に合成した化合物を、結腸がんを持つマウスに注射したところ、血液中の有効成分が1000倍になり、抗がん作用が確認されました。そのうえ、体重減少などの副作用も見られなかったそうです。

研究はまだ途中ではありますが、将来的にはクルクミンを使った抗がん剤の開発につながることが期待されています。副作用の少ない抗がん剤が求められる現在、ウコンという天然由来の素材を元にした薬剤の誕生が待ち遠しいですね。
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