女の悩みにズバリ回答!「義母と同居14年。息子が独立したら離婚したい」

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同居する義母がずーーっと家にいて、もうウンザリ…


娘、妻、嫁……、女の人生はそのときそのときの立場でいろいろな悩みがあるもの。今回は「義母と同居して14年」だけど、息子が独立したら離婚したいと思っている嫁に、作家の桜木紫乃さんがアドバイスしてくれます。

 

【お悩み】


同居14年、義母がずーーっと家にいます。家を空けるのは心配だとかで、ふだんの買い物以外は出かけません。人づきあいがなく、友達と出かけることは一切なし。もう何年も電車にも乗らず、旅行なんてとんでもない。旅行に行く人をのんきだと軽蔑しているようで、私自身も遊びに行きにくいです。主人に甘く、主人のことはすべて肯定するのにもあきれます。息子が独立したら離婚しようと考えていますが、あと5~6年、どうしたらいいでしょうか。(兵庫県 お蝶夫人 48歳)

 

【桜木さんの回答】


人づきあいのないお義母(かあ) さん、友だちもなし。こういうひと、心あたりあります。わたしです。正直あらゆる面で、できるだけ家から出ないで済む方法を考えています。旅行に行く人を軽蔑はしませんが、仕事以外の旅はサボっているみたいで自分が許せなくなる。視野はめっぽう狭い。ということで、今日はそういう人の息子と結婚するメリットを考えてみました。

お義母さんはたぶんあなたとよそのお嫁さんを比較しての文句を言いません(自分が基準だから)。陰口も言いません(相手がいないから)。息子がというより、自分がこつこつと作り上げた家庭が好きなのです。その家庭を守るのはもっと好き。家族が選んだお嫁さんのことも(好きではなくても)嫌いではありません。息子が好きなんだからいいんじゃないの、という感じ。お嫁さんにとっては「家にいる」だけの、ちょっと見は感情の薄い、無害な婆さんです。

数年後にお嫁さんが家を出ても、お義母さんは特別なにも言わないのでは、と思います。お嫁さんは他人と思っているし、もともと他人にはあまり興味を持たない性分(静かに生きるための自己防衛)なんです。そんな人間はさびしいですか。いやいや、それは他人のものさし。彼女には彼女が色づけた歩きやすい道がある。そしてあなたにもあなたの道。世間体や我が子という弱みさえなければ、いつでも出て行ける。でも彼女にとって「他人といるのが苦痛」というワガママに20年も付き合ってくれたお嫁さんはありがたい存在です。友だちでも娘でもないからこそ 頼れる存在だったでしょう。

5年後か6年後か、もしも本当に離婚するのだとして――そのときはどうか、お互いに経てきた時間のためにも、20年ぶんの不満やうっぷんを一から並べたてずに、そっと出て行ってあげて。今後とことん話し合う相手はご主人です。男の甲斐性、見届けましょうよ。

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Information

回答者:桜木紫乃さん
さくらぎしの/作家。北海道生まれ、在住。子ども2人を育てながら作品を発表。2013年、『ホテルローヤル』で直木賞を受賞。最新刊は『氷の轍』(小学館)。

イラスト(桜木さん似顔絵)=伊藤和人


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