忙しくても家をキレイに保つには? ヒミツは「押し入れ収納」にあった!

一見問題なさそうだけど…? 実はもったいない押入れの使い方を幸せ住空間セラピスト・古堅純子が解説

忙しい日々に追われ、部屋の片付けに手が回らないという人も多いでしょう。そこで今回は、チャンネル登録者数36万人超えのYouTuberで幸せ住空間セラピストの古堅純子さんに「家事が楽になる押し入れ」の作り方を教えていただきます。収納スペースの使い方を見直すだけで、日々の生活がグッと楽になるかも?

【アフター画像】もっと使いやすく! プロが片付けた後の押し入れは…


▶指南してくれたのは…
幸せ住空間セラピスト・古堅純子さん

幸せ住空間セラピスト・古堅純子さん

1998年、老舗の家事代行サービス会社に入社。25年以上にわたり現場第一主義を貫き、5000軒以上のお宅でサービスを重ねてきた経験から、独自の古堅式メソッドを確立。著書累計は70万部を超え、テレビや雑誌などメディア取材協力も多数。毎週金曜午後12時配信のYouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は総再生回数1億8000万回超え。

▶今回片付けるお家は…

子ども服を押入れで管理することが今回の目標

4人家族で一軒家にお住まいのお宅。
お母さんは翌月に育休からの復職を控えているそう。
今回の目標は、仕事をして3歳と1歳のお子さん2人のお世話をしながらでも、片付いた状態をキープできるおうちにすること。

復職を控え、仕事と家事・子育ての両立が不安だと話すお母さん。新生活が始まる前に家を片付けたいと思いながらも思うように進まず、全ての部屋の片づけが中途半端な状態になっていました。ルームツアーで各部屋の状態を確認した古堅さんは、「復職が不安にならないように“いっせーのせ”でモノを移動しよう!」と、家全体の大胆な片付けを提案します。

この記事では、一軒丸ごと大改造となった片付けの中から、今すぐ真似できる、押し入れ収納の活用法をピックアップしてご紹介します。

家事が楽になる「押し入れ」の作り方

一見問題なさそうだけど…? 実はもったいない押入れの使い方を幸せ住空間セラピスト・古堅純子が解説

リビング続きの部屋にあるこちらの押し入れサイズの収納。元は上段に布団、下段に引き出しを入れて、子どもたちの服を収納していました。

今回の片付けでは、寝室を2階に移動したため布団がなくなり、上段が丸ごと空きました。そこで押し入れ上段にプラスチックの衣類収納ケースをおさめてみたところ、サイズはぴったり。

散らからない暮らしの実現が「古堅式」のモットーです


ところが古堅さんは、この衣類収納ケースを押し入れから出してしまいます。家族が集まるリビングの近くにあるこの押し入れは、使い方しだいで「片付いた家」になる鍵を握るスペースになるので、ここを「“隠せばどうにかなる”スペース」にするそうですが、それは一体…?

ゴールデンゾーンの活用法

考え方ひとつで広がる押入れの使い方

ぴったりサイズの衣類収納を外に出し、押し入れの奥側にはカラーボックスを設置。手前側は空いたスペースです。このスペースは「緩衝地帯」(バッファゾーン)にすることで、例えば仕事用バッグをポンっと置いたり、乾いて畳み待ちの洗濯物を一時的に置いたりするエリアとして使えるのです。

押し入れ収納というと、収納力もあるため大きな収納ケースにモノをぎゅうぎゅうに詰めてしまいがちですが、あえて空間を作りモノを隠す場所にすることで、心の余裕につながる、と古堅さん。

「なんとなく片付いた状態」が心の余裕に!

じつは古堅さんがこの活用方法を提案するには、ある理由がありました。
かつて古堅さん自身も、子育てに追われ、忙しさとしんどさで、洗濯物を畳むことさえできず、乾いた洗濯物は「箱に放りこんでた」のだそう。
だから、家事をやり切れずにイライラしてしまうお母さんを見ると「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」と思うと話します。

家事が終わらなくても、「なんとなく片付いた状態」の景色になっていれば、家族との時間を穏やかに過ごせるはず! そんな思いから、押し入れに「モノの隠し場所」となるスペースを確保したのです。

洗濯物を干しっぱなしにしてある状態と、一時的に隠してある状態では「心の余裕が全然違う」と話す古堅さんに、依頼者のお母さんも大きく頷き共感していました。

とにかく楽できる環境づくりを考える


モノが詰まっていた押入れが大変身

もともとは寝具や子ども服をただしまっていた押入れ。整理はされている印象でしたが、「古堅式」によって用途がグッと広がるスペースに生まれ変わりました。

一般的な使われ方だった押入れ

▼記事に戻って片付けのコツを見る


「ここはママがイライラってきても、(モノを)隠せばどうにかなるスペースにしました」と古堅さん。

布団が入っていた場所にバッファゾーンを設けただけでなく、カラーボックスやキャスターつき3段ケースを使って収納力もキープ。手が届きにくい最上段にはオムツなどのストック品を置きました。


「とにかく部屋の景色を壊すモノは扉の中に隠す!これだけでグッと気持ちが楽になる」と古堅さん。YouTube動画では家全体を片付ける様子を見ることができますが、依頼者のお母さんは、復職後も心の余裕を持った生活ができるようになったそうです!


ただキレイに収納するのではなく、依頼者さんのリアルな生活に寄り添った空間を作り上げる古堅さんに、片付かない家の特徴を聞きました。

ーーお片付けをするうえでの「NG行為」はありますか?

①「捨てれば片付く」という考え。
定期的に、モノが増えたらお母さんがまとめて捨てる、ということをしている家がありますが、だんだんだんだん増えていって、捨てていったんは片付くけど、一瞬しか片付かないで、あとはまただんだん散らかる家で暮らすことになりますよね。それだと一生片付かない。

増やす人が家にいる場合は、家族の意思を確認してルールを決めることが大事です。捨てられないなら埋めるなり寄せるなりして暮らしやすいスペースを作ることを考えましょう。

②「勝手に判断して人のモノを捨てる」「いない間に捨てる」
自分のモノを人に勝手に捨てられると気分のいい人はいません。大事なモノならなおさら信頼関係も失うことに。捨てられた人はトラウマとなり余計にモノを手放さなくなることも。人のモノを処分する時は必ず確認をしてから捨てるようにしましょう。

ーーこれまでのご経験のなかで感じた「片付かない家」の特徴を教えてください。

・景色も整ってないのに、減らすことが片付けだと思っている。
増やしていって、一気に捨てて、だんだん増える…みたいな家。増えて減らしてを繰り返すのではなく、片付いた景色、散らかりづらい景色の中で暮らせるようにならないと、いつまでたっても片付きません。

・お母さんが1人で頑張っていて家族が協力しない。
モノを増やしたり散らかす人こそ片付けで悩んでないもの。使ったら戻す、を家族みんなでやらないと片付きません

・子どもに片付けさせたいと言いつつ、まず親が「使ったら戻す」ができてない。

・全体的にモノの量が多い
どうしても絶対量が多いとしまいきれないし、片付けるのが大変になります。とくに子どものおもちゃなどはよく使うものは限られているのでは?

* * *

古堅さんが教えてくれた「片付かない家」の特徴。もし心当たりがある方は「モノを減らす」のではなく「景色を変えてみる」ことから始めてみてはいかがでしょうか。

今回紹介した片付け動画は、漫画『古堅純子の片付け事件簿―家族のピンチをズバッと解決―』に収録されています。



文=TH

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Instagram:@junkofurukata
TikTok:@weekend_before_after

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『古堅純子の片付け事件簿 ―家族のピンチをズバッと解決―』をチェック

▼『【育休ママ7割収納の家②】 無印人気収納棚攻略!頑張らなくても散らからない収納術とは?古堅の衝撃過去を告白した片付けレシピ』動画はこちら!

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