顔のシミの悩み。皮膚科に行こうか迷っている人へのQ&Aアドバイス


 

教えて! シミのQ&A


Q. シミが膨らんできたみたい…。

A. 膨らんでも良性のことがほとんどなので心配しないで。

これは皮膚の老化の一種で「脂漏性角化(しろうせいかくか)症」といいます。盛り上がってイボになったり、表面が平らに固まったりしたものも同じです。年齢とともに増えますが、基本的には良性なので、それほど心配しなくても大丈夫。ただ、あまりに色が黒いとか形が悪いようであれば、皮膚科で検査をしてもらってもいいでしょう。

 

Q. 皮膚科ではどんな治療をしますか?

A. 保険診療は内服が中心。レーザーや美白剤の処方は保険外診療です。

皮膚科の保険診療でできることは、まず、シミの診断をすること。そして保険内で改善ができるものかどうかを見るということです。「老人性色素班」「肝班」「炎症性色素沈着」「そばかす」の4タイプで保険診療できるのは肝斑。治療方法はビタミンCやトラネキサム酸などの内服になります。保険外であれば、美白成分の塗り薬の処方や、レーザーやピーリングなど選択肢が増えます。診断で正しくシミを見極め、その上で、保険内、保険外でできることを考えていくのがよいでしょう。

 

Q. 女性ホルモンと関係ありますか?

A. 影響はあるといわれていますが、ホルモン治療で治ることはありません。

30代後半から50代にかけて出ることのある肝斑は、妊娠やピルの服用とからんでできやすいため、女性ホルモンと関係があるのではといわれていますが、明確ではありませんし、ホルモンだからといって、婦人科で治療をして治るものでもありません。ただ、ピルの服用をやめることで治る可能性はありますので、やめられる状況であれば、ピルをやめるのも一つの選択肢になります。

 

「ADM」って聞いたことある?


【画像を見る】シミとよく間違われる「ADM」とは?


シミとよく間違われる「ADM」は「あざ」の一種。「後天性真皮メラノサイトーシス」または「後天性太田母斑」ともいいます。30~40代に出てくることがあり、目の下や、ほおの高い位置に左右対称に出るのが特徴です。肝斑と同じような場所ですが、こちらは青や紫っぽい色で、小さな点々が集まった感じになります。ただ、これもケースによって、シミのように茶色っぽい場合もあり、医師でも判別が難しいこともあります。

ADMは、美白剤を塗っても内服しても治りません。シミよりも深いところ、真皮といわれる層に色素があるので、レーザー治療が必要になります。ただ、一度治療をすれば繰り返さないので、完治するものといえます。気になる場合は皮膚科に相談してみましょう。

 

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皮膚科に行って治るシミもあれば、難しいシミもあるよう。でも、専門医の診断で正しくシミを見極めることはできます。その上でどうしたいか考えていきましょう。

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Information

教えてくれたのは:服部英子先生
南青山皮膚科スキンナビクリニック院長。東京女子医大卒、皮膚科専門医。同大学病院などに勤務後、2005年開業。自身もアトピーに悩んだ経験から、健康な素肌美を目標に治療を行なっている。

撮影=宮濱祐美子 イラスト=森屋真偉子 編集協力=内田理惠(smile editors)




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