人気韓国俳優ソン・スンホン「ドラマの僕は現実にいません(笑)」秘密の顔を告白!? 韓国No.1映画『秘顔-ひがん-』来日撮り下ろし


そんな彼がこれまでのイメージをガラリと変える演技を見せているのが映画『秘顔-ひがん-』。激しい情愛に溺れる男女とその全てを目撃する婚約者3人の欲望と秘密が衝突する予測不能のサスペンススリラーで、ソン・スンホンさんは欲望を表に出さないカリスマ的な指揮者・ソンジンを演じています。
本国で公開されるや否や堂々の初登場No.1を獲得。R指定ながらも驚異の100万人動員を達成した話題作について特別インタビュー! ファンに抱かれているイメージとは違うという“秘密の顔”についても衝撃告白!?

秘めた欲望を表に出さないオーケストラ指揮者を演じたソン・スンホン。「現実に彼みたいな人がいたら僕はあまり好きになれないかも(笑)」
——どこか哀愁のある指揮者・ソンジンを演じていますが、どのようなキャラクターだと思われて演じましたか?

ソン・スンホン:むき出しにはしないけれど心に秘めた欲望を持っていて、そこにかなり突き動かされている人物です。彼はオーケストラの指揮者という華やかな職業でトップに上り詰めたように見えますが、実は裕福なお嬢さんであるスヨン(チョ・ヨジョン)と婚約することで獲得した地位で、それを自覚している。


そしてそんな秘めた欲望を表に出さないのはプライドがあるからなんですよ。そこに少し哀れみを覚えるというか、かわいそうという気持ちを抱きました。
ただ現実に彼みたいな人がいたら僕はあまり好きになれないかもしれないです(笑)。
——そんな彼はスヨンの代理チェリストであるミジュ(パク・ジヒョン)と出会い、愛に溺れていきますよね。


ソン・スンホン:ミジュはソンジンと同じようにたくさんの心の傷を持っています。それを察知したソンジンはお互いに共有した傷を語り合える人にいきなり出会った衝撃で彼女に溺れていったと思います。愛というよりシチュエーションが2人を不貞に走らせたのではと考えています。
——キム・デウ監督とは、主演作『情愛中毒』(2014)でもタッグを組まれています。『情愛中毒』でも恋に溺れる軍人を演じましたが、どのように演じ分けましたか?
ソン・スンホン:2作品とも欲望を持っている人間関係を描いているという共通点はあるのですが、『情愛中毒』は自分なりの真実の愛に出会ったと思い込んでいる人物だと解釈して演じました。それに比べ本作は自分の欲望のめり込んでいる人物。その微妙な差があると思います。
キム・デウ監督は人間の内面に注目している作品が多いので、他人から見えない内面を表情や仕草などで引っ張り出して演じました。


まさかのギャグ連発!? ムードメーカーなソン・スンホン

——ラブシーンも多い作品でしたが、現場ではギャグを飛ばすなどムードメーカーだったそうですね。
ソン・スンホン:今、どんなギャグを言っていたか思い出すのは難しいので、そこまで面白いことを言っていた記憶はないです。そんなに明るいタイプではないので(笑)。
僕は韓国で流行っている性格診断テストのMBTIでIのタイプなので、人見知りがちで初対面の人と馴染むまでに時間がかかります。ただ長い付き合いのある親友の前だといたずら好きになるところはあります。そういった普段の僕の姿を知らない人にとっては、軽く冗談を言うと「ソン・スンホンがギャグを言うの?」と記憶に残ったのでは。面白いギャグを言って現場を和ませていたというより、ギャグを言う斬新な姿にみなさんが驚き、ギャップで笑ったのだと思います。

秘密の顔を告白!「愛情表現をするのは下手な方。ドラマに出てくるようなソン・スンホンは現実にはいない(笑)」
——今年でデビュー30周年ですが、デビュー当時から変わらないところを教えてください。
ソン・スンホン:本当に時間が経つのが早く、30年という数字を聞くと恐ろしいと感じます。当時と変わらないのは、まだ“物心がつかない”ところ。よく若々しいといわれますが、それが若さの秘密だと思っています。


ちなみに韓国では「物心がつくころには老いぼれる」(分別がある期間は長くないので、何事も機会を逃さずに努力しよう)ということわざがあるので、これからも物心をつけずに楽しんでいきたいです。
——ファンがイメージしている顔と違う“秘密の顔”を教えてください。

ソン・スンホン:僕は親しい関係の友人といるときなどは汚い言葉を使ったりするなど、どこにでもいる年相応ですよ。
実はよく「思っていたよりぶっきらぼうですね」と言われることがあるのですが、それは僕の代表作の『秋の童話』や『夏の香り』で見せた、とても愛が込められた目線で相手を見つめるシーンの印象が強いからだと思います。
でも実際の僕はドラマの主人公たちのように、優しい眼差しで見つめるなんてことはぎこちなくてできないです。
愛情表現をするのは下手な方ですね。だからドラマに出てくるようなソン・スンホンは現実にはいないんですよ(笑)。
——実際にお話をしていると優しい雰囲気が漂ってきますが…。

ソン・スンホン:みなさんが思い描いてくださるイメージを壊さないためにも慎重に行動していますし、これからも慎重に行動していきたいと思っています。
あっ、もう一つイメージと違うことと言えば、なぜか僕はお酒が強いと思われているんですよ。でも実際はビールだと缶2、3本で酔い潰れて眠くなってしまいます。イメージと違いますよね(笑)。
「日本に来ると空港に降り立ったときから感動しています」。おすすめの韓国料理は「ピョンヤン式韓国冷麺」
——去年に続いての来日ですが、日本に来たときの楽しみを教えてください。
ソン・スンホン:空港に降り立ったときから感動しています。日本だと澄んだ空気を味わえて真っ青な空が見られるんですよ。もちろん韓国にもありますが、最近はPM2.5や黄砂などで青い空なんてなかなか見られません。だからうらやましいです。
今回は難しかったですが、冬に来られたら北海道のニセコに素晴らしいスキー場があると伺っているので、ぜひ行って滑りたいと思っています。

——日本食はいかがですか?
ソン・スンホン:楽しみのひとつです。僕は好き嫌いがないので何でもおいしく食べています。基本、肉料理が好きなのですが、年を重ねるにつれて野菜も好きになってきました。
子どもの頃は嫌いだったのに不思議ですよね。
——ファンの方におすすめしたい韓国料理を教えてください。
ソン・スンホン:これからの季節、韓国冷麺がおすすめです。
韓国冷麺はそば粉を使った麺に冷たいスープを加えて食べるピョンヤン式とじゃがいものなどの粉を使った麺に辛いタレを絡めて食べるハムン式2種類あるのですが、なかでもピョンヤン式が好きです。辛くなくあっさりしていておいしいですよ。

5/23・5/24に神戸&東京で開催されたファンミーティングも大盛況だったソン・スンホンさん。自ら選んだ曲を熱唱したりファンの質問に丁寧に答えるなど、ファンにとって忘れられない時間を過ごしたよう。
そんな彼の新作映画『秘顔-ひがん-』が6月20日(金)に公開予定。
ファンの前で見せた爽やかな姿とはまた違った男の色気を感じさせてくれます。
そして現在は、2025年上半期に公開されるgenie TVオリジナルドラマ『宝のような私のスター』の撮影に入っているとのこと。デビュー30周年を迎えても変わらず多くの人をトリコにしている姿に注目です!

ソン・スンホン プロフィール
1976年10月5日生まれ。
1996年、シットコム『男女6人恋物語』で俳優デビュー。『秋の童話』(2000)と『夏の香り』(2003)がアジアを中心に大ヒットを記録し、国際的な韓流スターに。『エデンの東』(2008)、『情愛中毒』(2014)、『大将キム・チャンス』(2017)、『ボイス4~112の奇跡~』(2021)、『配達人~終末の救世主~』(2023)、『プレーヤー2~彼らの戦争~』(2024)など数々の話題作に出演している。
映画『秘顔-ひがん-』STORY
婚約者が消えた。残された手がかりは、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけ――。
将来有望な指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストでもある婚約者スヨンの失踪に動揺していた。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のためにチェリスト代理のミジュと対面する。スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンだったが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまち惹かれていく。しかし、そんな2人を失踪したはずのスヨンがすぐ<そこ>で覗いていた…。
2024年/韓国/115分/R18
『秘顔-ひがん-』は6/20(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
(C) 2024 [STUDIO&NEW, SOLAIRE PARTNERS LLC]. All Rights Reserved.

取材・文=Haruko Tamaki/撮影=Maiko Fukui
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