使い終わった油が飛行機の燃料に!東京2025世界陸上と連携「家庭の油 回収キャンペーン」とは?

使い終わった油が飛行機の燃料に!

近年、環境問題やエネルギー危機が叫ばれる中、使用済み食用油のリサイクルが注目されています。バイオディーゼル燃料や石鹸、飼料などへの再利用が広く知られていますが、実は今年から空港に供給が開始される持続可能な航空燃料「SAF(サフ)」の原料としても期待されているんです!

そこで東京都では、使用済み食用油を家庭などから回収するキャンペーンを2025年5月2日から開始しています。区市町村や都庁舎に回収所を設置し、協力を呼び掛けるほか、職員食堂などで発生する廃食用油の回収も行っています。回収された油は、大阪府堺市にある国内初の大規模製造所にてSAFへと精製され、東京国際空港(羽田空港)をはじめとする国内の空港へ運ばれ、航空機の燃料として活用されるのだとか!

廃食用油回収からSAFまでのイメージ


9月に開催される東京2025世界陸上では、200を超える国・地域から約2000人のアスリートが集まることが予想されます。アスリートの移動にも使われるSAFの活用に向け、東京2025世界陸上アスリートアンバサダーの北口榛花選手や、大会マスコット「りくワン」を起用するなど、東京2025世界陸上財団と連携したキャンペーンを展開。

北口榛花選手を起用したのぼりが目印!


また、使用済み食用油を都庁舎回収所へ持ち込みアンケートに回答した方は、買い物などで使えるポイントや自治体施設で使えるチケットと交換できる「東京ポイント」が受け取れます。ぜひこの機会に参加してみましょう!

今回のキャンペーンについて担当者の方に話を聞いてみました。

――今回のキャンペーンの狙いは?
世界陸上を契機に、東京都民の皆様に、SAFについて認知をしてもらい、廃食用油の重要性について考えていただきたいと思います。

――今回のキャンペーンのイチオシポイントは?
北口選手を起用したPR(のぼりやメッセージ)にご注目ください。

――今回のキャンペーンのアイデアはどのようにして生まれましたか?
東京2025世界陸上では、世界中のアスリートが飛行機を使って集まります。SAFは航空機のCO2削減に大きく貢献することから、今回のプロジェクトが生まれました。ぜひこの機会に廃食用油をご持参ください。

【実施期間】
2025年5月2日(金)~10月31日(金)

【回収所】
(1)区市町村
・約80か所
・具体的な回収場所については、環境局及び各区市町村の公式サイトを確認。

(2)都庁舎
東京都庁第一本庁舎2階北側 展示スペース
<受付期間>
・2025年5月2日(金)~6月30日(月)
平日9時30分~17時30分、土日祝 11時~18時

・2025年7月1日(火)~10月31日(金)
9時30分~17時30分(土日祝を含む)

 第一本庁舎2階フロアマップ



文=秋武宏美

この記事に共感したら

Information

本ページはアフェリエイトプログラムによる収益を得ています

おすすめ読みもの(PR)

プレゼント応募

新規会員登録する

読みものランキング

読みものランキングをもっと見る

レシピランキング

レシピランキングをもっと見る

レタスクラブ最新号

レタスクラブ最新号詳細