ウエディングドレスや白無垢、花嫁が白い衣装を着るのはなぜ?

子どもは、身の回りにあるものや、世の中で起きているさまざまな事柄に対して「何でだろう?」と疑問を抱くものです。親が子に、この世の中をより深く知るための知識や知恵を伝えることは、昔も今も変わらず大切なことですよね。
そんなときに活用できるのが教養系雑学です。学校では教わらない、子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまうおもしろ知識や生活の知恵をご紹介します。
※本記事は多湖輝監修の書籍『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から一部抜粋・編集しました。
ウエディングドレスはなぜ白いのか?
毎年6月は「ジューン・ブライド(6月の花嫁)」と呼ばれる結婚式のシーズン。6月(June)の由来となったローマ神話のジュノー(Juno)が女性の結婚生活を守る神だったため、この月に結婚すると幸せになるといわれている。
ところで、「ウエディングドレス」と聞いてイメージする色は白である。お色直しで別の色を着ることはあっても、ほとんどの花嫁は白いウエディングドレスを着る。いったいなぜだろうか。
このはじまりは、意外と最近のことである。
1840年、イギリスのビクトリア女王がアルバート公と結婚式を挙げた。このとき女王が身にまとったのが、白サテンのドレスとレースのベールだったのだ。
それまでの婚礼衣装には決まった色はなく、このファッションは斬新なものだった。しかも女王の治世は、大英帝国の最盛期。女王と公は仲むつまじく、たくさんの子宝に恵まれて理想の家庭を築いていた。上流階級、中流階級の女性たちは、こぞって女王の真似をして白いウエディングドレスを着るようになった。
一方、日本でも花嫁は白無垢を着る。これは、江戸時代後期に大名や武家の娘たちが着たことにはじまるそうだ。
白いウエディングドレスと白無垢は、いずれも「純潔」の象徴だが、これらの風習が庶民にまで広まったのは、世の中が豊かになってから。イギリスでは19世紀後半、日本では戦後の高度経済成長の時代だ。汚れやすいうえ、結婚式が終わってしまえばもう着ることのない白い衣装は、経済力の象徴でもあった。
監修=多湖輝/『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』
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