【NG行動がわかる防災事典】家の中で一番危険なのはキッチン? 地震があったらすぐに逃げよう

危険だらけのキッチンからはすぐ逃げよう

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『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』 1回【全10回】


今、日本では自然災害リスクが日に日に増大しているとされており、「備えている人」と「備えていない人」の差も生まれ始めているそうです。

地震・津波、台風・集中豪雨といった自然災害が起こったときのために、知識を身につけておくだけで大切な人の命を守ることができるかもしれません。

「あのとき、ああすればよかった」と後悔しないために、元レスキュー隊員で防災アドバイザーのタイチョーさんが、災害が起こったときの判断などを教えてくれます。

突然の災害時にやりがちな「NG行動」と、その代わりに取るべき「正しい行動」を、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事はタイチョー著、みぞぐちともやイラストの書籍『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』から一部抜粋・編集しました。


自宅での地震▶︎キッチン
危険だらけのキッチンからはすぐ逃げよう

家の中でいちばん危険なキッチン!

危険だらけのキッチンからはすぐ逃げよう

・炒め物をしているフライパン
・倒れそうな冷蔵庫
・煮えた鍋
・食器棚から落ちて割れたお皿
・落下した包丁

キッチンで強い揺れを感じたら、すぐに逃げることが大切です。這ってでもその場から離れてください。

キッチンは家の中で最も危険な場所です。揚げ油や煮立った鍋、冷蔵庫・食器棚などの重い家具、お皿やグラスなどの割れやすい物、刃物など、比較的狭い空間に人の体を傷つける可能性のある物が密集しています。

調理中で火を使っているときであっても、キッチンからはすぐに逃げることが命を救います。


★初期消火で火災の被害を食い止める

火は約3分で天井に燃え移ると言われており、その前の1~2分の間に初期消火を行う必要があります。火災を発見したら次のように対処します。

1. 119番通報・周囲に火災を知らせる
2.  消火器や水で初期消火を行う(油火災・電気火災の場合、水を使ってはいけません)
3.  天井に火が回ったら消火活動をやめ、すぐに避難する

初期消火で火災の被害を食い止める!


NG行動

× ガスコンロの火を消しに行く
火を消そうとしてガスコンロに近づくと、高温のお湯や油でやけどを負う危険があります。震度5相当以上の地震が発生した場合、各家庭に設置されたガスメーター(マイコンメーター)の安全装置が作動し、自動的にガスを止める仕組みになっています。火を消すのはマイコンメーターに任せ、自身の安全確保を最優先にしましょう。

× 燃えた油に水をかける
油が原因の火災に水をかけても消すことはできません。油が飛び散って爆発的に燃え広がり、状況を悪化させます。必ず消火器を使って消火してください。

助かる命を助けるために

・キッチンの家具に転倒・移動・扉開放防止処置をしておく
・ 調理器具・食器類の下に滑り止め処置をしておく
・消火器をキッチンの近くに備える

著=タイチョー、イラスト=みぞぐちともや/『大地震・津波・集中豪雨が起こったそのときに NG行動がわかる防災事典』

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