糖尿病治療に新たな光? 血糖値を下げる新たな化合物が見つかる

健康な暮らしを妨げる原因としてよく挙げられるのが、生活習慣病です。なかでも糖尿病になっている人は、予備軍も含めると全国に2000万人もおり、深刻な問題になっています。
そんな糖尿病治療に役立つ研究成果が、2017年9月、群馬大学と農業・食品産業技術総合研究機構によって発表されました。いったいどんな研究が行われているのか、見ていきましょう。
治療に役立つ物質を探すためにカイコを利用
この研究の目的は、糖尿病の治療に必要な「血糖値を下げる働き」を持った化合物を見つけることです。
血糖値を下げる働きをするインスリンは、膵臓から出る体内ホルモンの一つで、糖尿病は、そのインスリンの作用が十分でないために慢性の高血糖状態になる病気なのですが、これまでの研究で、人間の胆のうや小腸などに存在し、インスリンの分泌促進に関わる「GPBA」と呼ばれるたんぱく質が、血糖値を下げる働きを持った化合物に反応することがわかっています。
そこで、カイコに人間のGPBA遺伝子を組み込み、そのカイコを使ってGPBAに反応する化合物がないか調査したのです。
新薬の開発につながるかも?

研究のなかで、GPBAに反応する新しい化合物が発見されました。そして、動物実験を行ったところ、その化合物が実際に血糖値を下げる働きをすることも明らかになったのです。
これまでもGPBAに反応する化合物はありましたが、副作用の心配があり実用化はされていませんでした。そのため、今回見つかった化合物が、副作用の少ない新たな糖尿病治療薬の開発につながるのではないかと期待されています。
とはいえ、糖尿病の治療と予防に一番大切なのは、日々の生活習慣を整えること。新薬の誕生に期待しつつ、食事や運動にも気を配りたいところですね。

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