【まもなく閉幕大阪・関西万博】タイガー魔法瓶の技術、まさかの大進化。未来、どうなっちゃうの?

来場2000万人を突破。万博の象徴となった大屋根リング

【写真】この断熱力はすごい…新素材あるなしビフォーアフター
夢洲には世界中から連日多くの人が訪れた

2025年大阪・関西万博も、いよいよ閉幕。
数々の“未来の技術”が注目を集めたなか、あのタイガー魔法瓶が発表した新素材が「すごすぎる」と話題なんです。

電気を使わずに温度を保つ!?
地球にもやさしい!?
いったいどんな技術なのでしょうか?


あのタイガー魔法瓶で本気で作ったスゴイ技術

タイガー製品の技術がまさかの

魔法瓶や炊飯ジャーなど、“保温・保冷”のプロとしておなじみのタイガー魔法瓶。
そんなタイガーが100年以上培ってきた真空断熱技術を応用し、「もっと社会に役立てるものを」と開発したのが、新しい断熱パネル 「ステンレス密封真空断熱パネル TIVIP(ティビップ)」 。

「ステンレス密封真空断熱パネル TIVIP(ティビップ)」は、ステンレスの強度と真空断熱の高性能を組み合わせたもので、厚さはたった10mmなのに驚くほどの断熱性を誇ります。

南村紀史さん

「断熱ですと、『真空断熱』が最強なんです。通常の断熱材は素材そのものや、空気などの断熱効果を使っていますが、私たちの魔法瓶の断熱技術を身の回りだけでなく、もっと社会で使えないか、と考えました。魔法瓶から形を変えて断熱パネルにすることで、いろいろなものを囲って使えるようにしたかったんです。
ですが、見えないくらいの小さな小さな穴が開いてしまっていると、空気が入って真空断熱ではなく、ただの空気の断熱になってしまいます。金属と金属を密封する技術が非常に難しく、海外でもステンレスの真空断熱パネルは考えられていましたが、結局どこも成し得ませんでした。私たちの100年以上の魔法瓶開発で培った加工技術を応用して、ようやく実現できました」(タイガー魔法瓶株式会社 真空断熱パネル プロジェクトリーダー 南村 紀史さん)

電気なしで冷凍状態をキープ!? 未来の“すごい断熱素材”

では、この新素材がどんな風に“すごい”のかというと…

「ステンレス密封真空断熱パネル TIVIP(ティビップ)」を使ったボックスに入れるだけで、電気を使わずに温度を一定時間キープできるんです。
冷凍したものは冷凍状態のままで、です!

大阪・関西万博ではタイガー魔法瓶と日本通運が共同でTIVIPを使った保冷ボックスの実証実験を実施しています。実際に大阪・関西万博内の飲食店への商品納入時にこの“超断熱ボックス”が使われ、性能の高さがしっかり確認されているそうです。


そのボックスを使ったものと、従来の保冷ボックスを使った実証実験を見ることができました。
今回用意してくださったのが、冷凍うどん。

写真左が「TIVIP」素材の保冷ボックス、右が従来の断熱カバーを使用した保冷ボックスに入った冷凍うどん。右はいまにも崩れそう…!!!

「TIVIP」素材の保冷ボックスに入った冷凍うどんと、従来の断熱カバーを使用した保冷ボックスに入った冷凍うどんです。

(写真左が「TIVIP」素材の保冷ボックス、右が従来の断熱カバーを使用した保冷ボックス)


この日は秋といえどもとても暑い日。万博会場では30℃近くの気温でした。
そんな中、6時間ほど経過して、すっかり従来の断熱材のボックスはだれてしまっていまい今にも崩れそうな状態…。でも、「TIVIP」素材のボックスは冷凍状態をキープしています! 同じ時間入っていたとは思えません!

うどんはカッチカチ

「『TIVIP』は中に入っているものが持っている温度を一定時間保つことができます。電気を使わなくても、冷たいものは冷たいまま、逆に冷やしたくないものは冷やさないまま運べます」(南村 紀史さん)

つまり、従来は常温、冷蔵車、冷凍車とそれぞれ別々に使っていた輸送が、1台のトラックでまとめて運べるようになるという革命!

トラックの中を見てみると…

トラックに混載できるのは大きい!


箱ごと温度管理ができるため、省エネで効率的な混載輸送が可能になります。
結果、CO2排出量の削減にもつながり、環境にも◎。

さらに、ドライバー不足の解消や、冷凍便のコスト削減にも貢献できる可能性があるんです。

薄くて軽くて、未来が広がる!

「ステンレス密封真空断熱パネル TIVIP(ティビップ)」は厚さ10mmと薄く、しかも軽量。 
省スペースで高性能を実現しているため、物流だけでなく私たちの暮らしにも応用できそう。

従来のものとの厚みの差

△左が「ステンレス密封真空断熱パネル TIVIP(ティビップ)」。右が一般的な断熱素材。厚みは一目瞭然、TIVIP薄っ…!


2027年度に量産化を目指しているそうで、たとえば個人的な願望としては…
・家の壁や窓に使えば、冷暖房効率アップ&電気代節約に?
・置き配ボックスに使えば、冷蔵・冷凍品も安心して受け取りできそう?
・軽くて高性能なクーラーボックスができたら、アウトドアも快適に?

…想像するだけでワクワクしますよね。

“温度を守る”技術が、“地球を守る”未来へ

魔法瓶の技術が生み出した

魔法瓶の技術が、私たちの暮らしだけでなく地球の未来にも役立つなんて…驚きです。

大阪・関西万博はまもなく閉幕しますが、この挑戦は、これからの持続可能な社会づくりに確実につながっていきそう。

ぜひお子さんと一緒に、
「持続可能な社会に必要なことって何だろう?」
「私たちにできることはあるかな?」
そんな“未来の話”をしてみてはいかがでしょうか。

【レタスクラブWEB編集部YYY】

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