SNSフォロワー累計100万人!「歩くパワースポット」と呼ばれた湘南乃風 SHOCK EYEが語る、幼少期の自分に伝えたい言葉とは?
大切な人を大切にするためには、まず自分自身を整えることから。SHOCK EYEさんが、子ども時代の記憶、親との距離感、そして今の子育てに通じる気づきを語ってくれました。

――厳格なご家庭で育てられたそうですね。
SHOCK EYEさん:父方の家系が武士の末裔であることから、何かにつけ「うちは武家だから」と言われながら育ちました。当時は当たり前と思っていましたが、大人になってから妻との関係のなかで、自分の家庭が意外と普通じゃなかったことに気づきました。
幼い頃の僕は授業中に歩き回ってしまったり、すぐ誰かと喧嘩になっちゃったりする子で。家庭のなかで僕だけがそういうタイプだったこともあり、よく兄弟と比べられ、問題児というラベルを貼られていました。
「落ち着きなさい」「ちゃんと座ってご飯を食べなさい」と言われ続けた背景には、一流の学校に進学し、両親の常識のなかにある「立派な」人間になるべきだ、という親の定義があったのだと思います。
「こうあるべき」という枠を押し付けられて、それに健気に応えようとしていたのが、中学生くらいになると自我が目覚めて、親への反発になっていきました。
「あれは嫌だったな」「あの言葉は傷ついたな」などという当時の想いが、僕の子育てに、反面教師として生かされています。
――もしも幼少期のご自身に言葉をかけるとしたら、何を伝えたいですか。
SHOCK EYEさん:僕が今、当時の自分に会えるなら「そのままでいいよ」「自分の個性をこういうふうにすれば、それが欠点じゃなく才能として活かせるようになるよ」と伝えたいです。
「落ち着きなさい!」ではなく、「そうやっていろんなところに好奇心を持って飛び込んでいくこと、いろんなものに興味を持つことって素晴らしいね!」と声をかけたうえで、導いてあげたいですね。
僕はADHD(注意欠如・多動症)気質ですが、当時はそのような診断名はなかったので、それを知った時、ホッとしました。僕らの業界でADHDで大成されている方もいっぱいいらっしゃって、それって「すごい個性じゃん!」って思えて。
多動って、その「動いてしまう」という特徴を思考に使うことで、とんでもなく高いポテンシャルを持つんです。何かにのめり込んで夢中になることで、普通じゃ出てこないようなアイディアが生まれ、集中力・継続力が発揮される。

――SHOCK EYEさんとご両親の、大人になった今の関係は?
SHOCK EYEさん:両親との関係って、今も頻繁ではないんですよね。仲悪いわけじゃないけれど、そんなに連絡を取るわけでもなく。メールやLINEでのやりとりはありますが、もう、数年会ってないですからね。
でも、その距離感がいいんですよ。自分が過去に感じた寂しさ、悲しさ、憤り、苦しさ、辛さみたいなものが、音楽をやる上ではエネルギーになるので。それがあるから共感を生むし、それをどう乗り越えていくかを吐き出して、消化している。そして、それが誰かの背中を押す…。だから、過去に起きた全ての出来事が、僕にとって「あってよかったこと」と思えるんです。
僕は、高校を退学したことで音楽に出会った。それがなかったら今、音楽の仕事も本を書くこともしていなかったわけで。だから「あってよかった」。
もちろん、そのときの自分は「あってよかった」とは思えていないわけですが、とにかくその都度、目の前のことに一生懸命に、目の前の人が喜ぶことをした結果、今があるので。
――それってまさに、新刊『目の前にいる人を大切にすることからはじめよう』(KADOKAWA)に通じるお話ですね。
SHOCK EYEさん:実は、本を作りはじめた当初の「目の前にいる人」は、普通に自分の目の前にいる「相手」のことを指す言葉だったんです。けれども、だったらなんで目の前の人を大切にしているのに幸せになれない人がいるんだろう? と考えているうちに、それだけでは不十分だということに気づいて。途中で急遽、目の前にいる人は、実は「心の中にいる自分自身」だと、本文を書き直しました。
振り返って考えてみると、かつて僕がジャマイカに渡ったのは、たしかに僕を誘ってくれた目の前の人を喜ばせるためでした。けれども、その想いの土台には、「今の場所に居続けたら自分を大切にできない」という気持ちがあった。
音楽って「いいな」「楽しいな」と思って始めたものの、10代後半になった当時、みんなは就職したり大学進学をしたりして、その場所が少しずつ、寂しく孤独を感じるような居場所になっていきました。
当時の僕はヒップホップのDJをしていたのですが、その場所で音楽をやることを辛く感じるようになってきて。でも、家には帰りたくないし、親の言うことも聞きたくない。だからといって、ここにいると自分自身をみすぼらしく、情けなく感じてしまう…。
多分、僕はそこが「自分自身を大切にできない場所だな」って気づいていた。だからジャマイカに飛び込んだ。自分を大切にできる場所、俺を求めてくれる、大切にしてくれる場所がそこにあると思ったから飛び込んだんです。
湘南乃風になったときも同じで、振り返ると結局、僕は全てのシーンで自分自身を大切にする決断をしてきた。なるほど、目の前にいる人を大切にする前に、まずは自分自身を大切にした状態で、その次のアクションを起こしていかないとダメなんだと、自分を振り返ることで気づきました。
もちろん、目の前の人を大切にすることはすごく大事で、その通りです。ただし、それは自分のことを大切に出来ている状態で、自分のことを大切にしてくれる場所で、自分のことを大切に思ってくれる人のためにギブしていくという、その「土台」が大事だってことが、今回はじめて言語化できた気がしています。

――言語化されていることもすごいし、これまで感覚で出来ていたこともすごいですね。
SHOCK EYEさん:自分は子どもの頃にあまり認めてもらえてこなかったから、自分で自分のことを認める作業を、選んでやってきたところがあるんです。
先を歩いているちょっと大きな自分が、自分の中の小さな自分に「大丈夫だよ、大丈夫だよ」って言いながら今までやってきた。
あの頃の認めてもらえなかった小さな自分を、「大丈夫だよ、お前がすごいことを俺が証明してあげる」っていうふうに、ずっとやってきたし、50代手前になった今でも、小さな彼が誇らしく思えるような未来の自分であろうとしている。
もし、トラウマと呼ばれるものがあるのなら、小さい自分は、きっとそのトラウマのなかにいる自分なんだと思います。
みなさんの中にも、そういう自分がいるなら、その自分を今の自分が認めて、抱きしめてあげてください。そして、その小さな自分の誇らしさを証明してあげるために、自分が行動していくことが必要なのだと思います。
自分に嘘をつかずに自分が誇らしいと思う行動を積み上げていくことを、みなさんにもおすすめしたいし、そうした行動が悲しい想いをした過去の自分を少しずつ立ち直らせ、自信を取り戻させていくんだと思います。
――SHOCK EYEさんは年に100箇所くらい神社を訪れているとのことですが、子どもと一緒に行きたい、おすすめの神社はありますか?
SHOCK EYEさん:お子さんと一緒に行くなら、地元の神社のお祭りがおすすめです。お祭りって子どもが絶対喜ぶし。是非、一緒に行ってあげてほしい。
神社という場所を、ただ神頼みしに行く場所として認識するのではなく、一人になって心を整え、整理する場所や、自分が逃げ込める場所と捉えてほしいと僕は思っています。
神社って、そこに神様の存在を感じるような設計になっていて。いろんな人の願いや祈りが溜まっている場所。しょっちゅう行っていると、お子さんが大人になった時に、ホッとしたり、いろいろなことを思い出したりできる場所になる。
そういう場所を親が作ってあげることも、すごく大事だと思います。
あとは、自分が大好きな神社に一緒に連れて行ってあげるのもいいですね。その神社の存在が、いつか彼らを救ってくれる場所になるのではないかと思います。

――子育て真っ最中の読者の方へ、メッセージお願いします。
SHOCK EYEさん:子どもは、いつか巣立つもの。いつまでもずっと僕らが守ってあげられるわけじゃないですよね。
鳥の子育てって、飛び方だけを教えるんです。飛んでいく方向を教えるのではなく、飛び方だけ。僕は子育てって、それでいいんだと思うんです。向かい風の飛び方、追い風の飛び方、そして「こういう上昇気流があったら乗っていくんだぜ」とか。
逆に、目的地が決められちゃって飛び方がわからないと、「あぁ、僕はうまく飛べない」って、自己肯定感が落っこちちゃうと思う。
困ったときや苦しいときには神社に行って手を合わせ、静かに自分と向き合う。それも飛び方の一つだと思います。
そして、「どうせだったら、かっこよく飛べたらいいね!」ってことも伝えたいと思っています。
飛び姿は、親が背中で見せられる。子どもたちが見ているのはパートナーへの接し方や、自分に対する態度などで、社会的地位や収入は関係ない。
かっこいい飛び姿を背中で見せられる親でありたいものですね。
文=上村雅代、撮影=株式会社FLM BASE(宮川朋久)
※本記事は湘南乃風 SHOCK EYE著の書籍『目の前にいる人を幸せにすることから始めよう』から一部抜粋・編集しました。
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