猛暑なのに着こんで倒れる!? 想像を超えるハプニングが続出する高齢者介護の現場【著者インタビュー】


夏の暑い日、ケンさんが働く在宅介護支援事務所に「利用者が重ね着をしてぐったりしている」と連絡が入ります。ケンさんも担当の利用者さんたちの家の空調が心配になり、見に行くことに。




認知症の80代独居男性の家に行ってみると、「テレビが壊れた」と困った様子です。しかしよく見ると、テレビの電源コードが抜いてあり、エアコンの電源コードも…。そして男性はなぜか「ニンジン」をもって電器屋に電話をしています。
そんなハチャメチャな男性を横目に、ケンさんはエアコンの電源を入れるのでした…。


『ヤベー高齢者ばかり担当しているケアマネの日常 記憶に残らない個人の記憶をたどる』で介護の日常を描くケンさん。過激なタイトルとは裏腹に温かい目線で描かれている本作ですが、介護の現場では、日々、「うそでしょ!?」と驚くような状況を目の当たりにすることが多いそう。実情をケンさんに聞いてみました。
高齢者に寒暖差は命取り。介護従事者が心を砕く過酷な季節

――高齢者にとって、夏は命の危険を伴う季節だとあらためて気づかされました。訪問介護の現場で、猛暑の時期に特に注意していることを教えてください。
ケンさん:夏は特に空調管理には気をつけています。加齢により皆さん暑さの感覚が曖昧になって、猛暑日に厚着だったり暖房をつけたり、ハチャメチャなことが本当に多いです。あと水分補給も不十分ですね。施設なら管理ができても在宅の方だと難しいです。家族同居なら昼間の訪問である程度(状況を)確認できますが、独居だと夜間はどうしようもないので、熱中症や脱水にならないよう、天に祈るような思いです。
――同じように、介護の現場において、冬(厳しい寒さ)にはどのような不安・危険性を感じることが多いのでしょうか。
ケンさん:冬は血圧変動が起こりやすいため急変する方も増えます。救急対応するのも寒い日にはよくあります。コタツで寝て、何故かコタツの電源が入っておらず低体温症になったり、浴室でヒートショックになったりと、高齢者にとって寒暖差は命にかかわる問題なのだと実感しています。

――認知症が進むと、家族でもどう接したらいいのか戸惑ったり、イライラしたりすることもあると思います。漫画ではいつも平穏・冷静に対応されている印象でしたが、認知症の方への接し方として、普段心がけていることはありますか。
ケンさん:本人の気質もありますが、認知症、難聴などの病気が相まって周辺症状と呼ばれる不穏状態に陥ります。不安から声を荒げたり徘徊したりすることがありますので、何か少しでも納得して落ち着けるように対応します。漫画ではたまたま上手く対応できている部分を描いているだけで、全く上手くいかないときも多々あります。20年以上介護をやっていてもずっと難しいなぁと感じています。だから認知症の方に寄り添って理解できた気になることは、あまりないですね。人の心はわからないです。
* * *
我々からみると「なぜ?」「えっ」と思うようなことが起こる介護の現場。防げる事故もあるので、起こりうる状況を知っておくことも大切ですね。
取材・文=K.Kunitake
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