林修先生「幼児に英語教育は不要」 幼児期からの早期英語教育に賛否の声
グローバル化が進む昨今、子どもへの英語教育に関心を持つ親御さんも多いですよね。将来のことを考えるとまったく話せないよりも話せた方がよいでしょうが、問題は“いつ”英語教育を始めるかという点のようです。
「英語力」より「論理的思考力」が必要?
1月7日放送の「林先生が驚く初耳学!」(TBS系)では、幼児からの英語教育を取り上げました。番組では昨年9月にも早期英語教育を特集したのですが、その際に林修先生は「幼児に英語教育は不要」と断言。「英語ができない親ほど早期教育を支持する」「幼児期は英語よりも思考力を伸ばすべき」と持論を展開していました。
そこに反論したのが、とある大学の准教授。日本人全体から無作為に抽出した社会調査データを使って分析した結果、英語ができる親の中にも早期英語教育に賛成している人も多いと噛みつきます。さらに、英語よりも先に思考力を身につけさせるという考えに対しては「日本での教育を前提にしており、かなりズレている」とバッサリ。
真っ向勝負をしかけられた林先生は、“英語ができる親”ではなく“東大出身の親”と条件をつけたはずだと反対意見を述べました。自らの考えとデータに差異が生じたのは、英語ができる親の中に英語“しか”できない人がいるためだと発言。数学や理科など論理的思考を必要とする教科もきちんと学んだ東大出身の親に限っては、早期英語教育の優先順位が低いと解説しています。
また「日本での教育を前提にしており、かなりズレている」ことに関しては、「母語でしっかり学び、深く核心を突く考えを身につけることが重要」「日本語で論理的思考ができない人間がどうして英語で論理的思考ができるんだ」というノーベル化学賞受賞者の白川英樹先生の意見を引用して反発。
ただし、将来的に海外で暮らすことを前提とした場合は例外なんだそう。早期英語教育を施せば英語が思考の言語になるため、まったく問題ないとしています。
SNSでも意見は真っ二つ
林先生の考えに対しては、「高等な教育にはまず思考力が必要」「文法や単語を系統づけて覚えるにも論理的思考はあった方がいい」といった賛成意見が続出。中には「幼稚園から英語を学んだけど身についていません。不要です」という実体験に基づく声も上がっています。
ところが、番組内でもタレントのハライチ・澤部佑や俳優の玉木宏が「反論されている方の意見ももっとも」「今の状況を考えると英語を学ばせたくなる」と異を唱えたように、早期英語教育は大切だとする声も。
SNSには、「耳が柔軟なうちに聞いた方が発音が良くなる」「変に苦手意識を持つ前にやらせたい」などの意見もちらほら。また、今後小学校高学年で英語が教科化されるという予定を念頭に置き、「小さいうちに勉強させておかないとついていけなくなりそう…」と不安を吐露する人もいます。
子どもの将来を明るくするために、親としてはできるだけよい選択肢を選びたいもの。あなたは早期英語教育が必要だと思いますか?
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