りんごにチューリップまで!? 地方色豊かな「漬物」がフリーダムすぎる

昨年末に、農林水産省のFacebookにて、埼玉県の秩父地方で古くから栽培されている「しゃくし菜漬け」という漬物が紹介されました。地元企業が量産化したことで、じわじわと人気を集めているようです。
しゃくし菜自体が珍しい野菜なので、知らない人も多いのでは? そこで、この漬物を紹介するとともに、全国で親しまれるめずらしい漬物を紹介します♪
名前の由来はしゃもじに似ているから
しゃくし菜は、雪白体菜(せっぱくたいさい)とも呼ばれる中国原産の野菜。白菜やチンゲン菜の仲間で、埼玉県秩父地方で古くから栽培されてきました。
菜っ葉の形がしゃもじ(ご飯をよそう際のしゃくし)に似ているために、その名で呼ばれることになったそう。収穫は秋に始まり、12月頃より漬物が出回り始めます。

綺麗な白い色と太い根元が、シャキシャキとした歯切れのいい食感を生み出します。酸味や塩気もほどよく食べやすいため、漬物は塩辛くて苦手という人にもおすすめの一品ですよ♪
かわいらしい形が特徴!ひょうたん漬け
珍しい漬物はほかにもあります。神奈川県西部の大井町は、ひょうたんの里として有名です。昭和の頃に国鉄御殿場線上大井駅で、西日除けのためにひょうたんを植えたのが始まりでした。

その後、駅のひょうたん棚が一躍有名になったことで、観賞用や工芸品などのさまざまな名物が作られています。その名物の一つが、食用に開発されたミニひょうたんをしば漬けや味噌漬けにした「ひょうたん漬け」です。形がかわいらしく、豊かな風味と独特の食感が特徴になっています。
「ひょうたん」は、なかなか食べるイメージがわかない人も多いのではないでしょうか。試してみたくなりますね。
果物じゃない!?パパイヤ漬け
パパイヤというと、「南国の黄色い果物」という印象はないでしょうか? しかし、鹿児島県奄美大島では、古くから野菜として食べられています。熟す前の青い実を、炒め物や漬物にするのです。
家庭や地区によって味つけに違いがあり、味噌漬けや醤油漬け、奈良漬などさまざまあります。食感もよく、コリコリ・ポリポリとしているんだとか。

地方色豊かなちょっと変わった漬物
秋田県中野地域には、なんとご飯の漬物があります。「赤漬け」(けいとま、あかまま、とも)と呼ばれていて、もち米を赤じその葉などで漬けた郷土料理です。
また、青森県はりんごが名産ということで、完熟する前の実を丸ごと塩漬けにした「りんごの漬物」があるそうです。新潟は明治時代に日本で始めてチューリップの球根作りがおこなわれて以来、チューリップが名産となっており、その根を味噌漬けにした「チューリップのお漬物」があります。

地域の伝統や名産が色濃く反映される漬物は、おいしいだけでなく、旅行のおみやげにもピッタリです。自分の地元にも、どんな漬物があるか探してみると、意外な歴史や特徴と出会えるかもしれません。
インターネットや流通網の発達のおかげで、近年は全国の漬物がお取り寄せで楽しめます。通販でいくつか注文してみて、好みの味を探してみるのもいいかもしれませんね。
【関連レシピ】大根の高菜あえ
漬物の味を活かした、あえものです。

<材料>(2人分)
大根…5cm
高菜漬け…10g
削がつお…少々
<作り方>
1.大根は薄いちょう切りにし、高菜は粗く刻んでボウルに入れる。削りがつおを加え、よくあえる。
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