「おひとりさま」増加の理由ってなんだろう?『明日から頑張る!婚活子さん』作者・したらまたねさんと一緒に考える

#くらし   

2017年11月、結婚相手紹介サービス「楽天オーネット」が行った「独身者の結婚に関する意識調査」の結果が発表されました。調査では、アラサー(25歳~34歳)の独身女性のうち、25~29歳の52.3%、30~34歳の61.0%が、恋人のいない「おひとりさま」だということがわかりました。

なぜ、ここまで「おひとりさま」が増えたのでしょうか? その理由をアラサー婚活女子が主人公のレタスクラブニュースオリジナルコミック『明日から頑張る!婚活子さん~アラサー独身女とおつまみレシピ~』の作者であり、現在同タイトルの第2シリーズを準備中の、したらまたねさんと一緒に考えてみました。

 

したらまたね『明日から頑張る!婚活子さん~アラサー独身女とおつまみレシピ~』


――婚活がうまくいかなくてもへこたれず、お酒とこだわりの手作りおつまみで元気をチャージするアラサー女子が主人公ですね。

主人公の活子は多くの方に共感していただけるように、一般的な婚活意識を持つ等身大の女性として描いています。話の中に出てくる手作りおつまみも、無理に背伸びしたものではなく、私のような料理が苦手なめんどくさがりでも試してみたくなるレシピを目指しました。

【写真を見る】活子の手作りおつまみ「ピーマンのポテサラ詰め」(第1シリーズ3話より)


 

――「婚活ブーム」の背景には、活子と同じ恋人のいない「おひとりさま」の増加があると考えられますが、いかがでしょうか?

婚活をテーマにしている私が言うことではないかもしれませんが(笑)、晩婚化や結婚していないこと自体を悪いことのように扱う風潮には、すごく違和感があります。

――違和感、と言いますと?

私自身は婚活をしたことがないのですが、「素敵な男性と一緒になって余生まで暮らしたい…」という希望は人並みにあります。そんなふうに思うのは、「結婚しなかったら寂しいだろうな」という気持ちがあるから。きっと他の人も同じで、お金や生活面とは別に「一人になりたくない、一人が寂しい」という気持ちから「結婚」というものを考えるんじゃないかな、と思います。そこに行きつくまでに時間がかかったり、個人差があることを「悪いこと」のように扱われるのは、何か違うな、悲しいな…と。

一人の寂しさを噛みしめる活子(第1シリーズ8話より)


――「寂しさ」がキーワードになるんですね。

はい。ただ、今は昔と違って、「結婚しなければずっと独り」とは限らないと思うんです。たとえば第1シリーズ7話には、活子が女友達と「老後も独身だったらルームシェアをしよう」と盛り上がるシーンがあります。これからの時代、そういう生き方も「アリ」じゃないでしょうか。

「おひとりさま」同士で盛り上がる活子たち(第1シリーズ8話より)


――確かに、それなら独りの寂しさを感じずに済みそうです。

今の社会には、ルームシェアのような「独身でも寂しくない環境」が、多種多様に存在していますよね。寂しさを埋める手段が「結婚」以外にもたくさん出てきた以上、恋人がいない人が増えているのも当然のように思えますね。

――ありがとうございました。最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

初めまして!したらまたねです。明日から頑張る!婚活子さんを読んでいただき本当に本当にありがとうございます。こうして第2シリーズを描かせていただけるのは、ひとえに読んでくださる方々のおかげです。気楽な漫画ですので週に一度、電車の中や、煮物を煮込んでるお手隙のときにでもサッと読んで笑っていただけたら嬉しいです!それではこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

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