知識の“量”から“使い方”へシフト! 2020年の教育改革で学校の授業はどう変わる?

アクティブラーニング型の授業では“生徒が主役”


国の定めた「学習指導要領」が改訂され、2020年より本格的に導入されます。これに伴い、全国の学校では改革に向けて新たな教育方法を取り入れているところも多いよう。以前のものと比較して、具体的にはどのように変わっているのでしょうか。

 

知識を教える教育から“使い方”を教える教育へ


1月10日放送の「あさイチ」(NHK)では、教育改革を特集。「学習指導要領」改訂に向けて変わり始めている学校教育の最前線が紹介されました。

今回の教育改革で特徴的なのは、“知識の量”ではなく“知識を使う力”に重きを置いた教育方針。これまでの教育方法は「つめこみ教育」や「ゆとり教育」など知識量の増減が焦点になっていましたが、新しい「学習指導要領」では思考力や判断力、表現力などを育てることを目的としています。

本格的な導入は2020年からですが、学校によっては既に新しい「学習指導要領」を取り入れているところも。そこで番組では、教育改革に向けて動き出している学校に取材をしました。

登場したのは大阪市の「本田小学校」。この学校の体育の授業では現在「走り高跳び」を教えているのですが、なんとそこには友達のジャンプをタブレット端末で撮影する子どもたちの姿が。生徒が自分たちで跳び方の改善点を見つけることが狙いで、先生は“アドバイス役”に徹するそうです。

また「社会」の授業では先生が教壇で知識を教えることはほとんどなく、先生が指定した動画教材を使い各自で予習。授業当日は、生徒による発表がメインとなります。

番組で紹介された新しい授業の数々に、視聴者からは「社会に出たら“知識”よりも“思考力”が必要とされるし良いと思う」「知識の“活かし方”を教えるのも大事なことだよね」との声が。一方で「子どもによって考え方や積極性に大きな違いがあるのに、先生はどうやって1人ひとりを指導するんだろう…」「教員の負担が大きすぎるのでは?」との声もあり、賛否が分かれています。

 

近年注目されている“アクティブラーニング”とは?


体験学習やグループディスカッションなどを通じて能動性を高める


番組で紹介されたような生徒が主役の授業は近年“アクティブラーニング”と呼ばれており、注目を集めている模様。櫻井翔が高校の校長先生役を演じたドラマ「先に生まれただけの僕」(日本テレビ系)でも、アクティブラーニングが取り上げられていました。

同ドラマには瀬戸康史演じる島津智一という英語の先生が登場するのですが、第3話では櫻井演じる鳴海涼介に背中を押され、授業にアクティブラーニングを導入。授業のシーンで島津は「今日僕は、基本的に英語でしか喋りません」と言い、生徒たちに英語だけで会話しながら“間違い探し”を解くように指示していました。

結果的にこの授業は成功したのですが、実は物語の序盤には鳴海先生もアクティブラーニング型の授業に挑戦しており、こちらは大失敗。鳴海先生がアクティブラーニングの“方法論”を知らなかったのが原因なのですが、島津先生は「日本ではまだ、この方法論を学べる環境は多くありません」と言っています。

“考える力”を育むための方法として注目されている“アクティブラーニング”ですが、教える側の難しさもあるようですね。

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