「お姉さんでしょ?」生まれ順で我慢を強いる叱り方に非難が集まる

人によって子どもを叱るときの決まり文句があると思いますが、それが教育上逆効果になってしまうことも。最近では「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから」という決まり文句を巡って、ネットで議論が巻き起こりました。
子どもを生まれた順番で差別するのは不公平?
今年の初めに、出産を控えたとあるTwitterユーザーが、自分の母親から言われたアドバイスを投稿。2人目のお子さんを産むにあたって、母親から「子どもはなりたくてお姉さんになる訳ではないので、『お姉さんでしょ?』って言葉は絶対に使わないこと」と助言されたそうです。
このアドバイスに、Twitterユーザーは生まれ順で贔屓したり我慢を強いたりしないと決意した模様。他のTwitterユーザーも思い当たる節があるようで、「私も小さいころ『お姉ちゃんなんだから!』って言われ続けて嫌になってたな」「今でも『お姉ちゃんなんだから』って言葉が軽くトラウマだから、自分の子どもには絶対言わないって心に決めてる」「『お姉ちゃんなんだから』はもはや呪いの類」といった声が上がっていました。
「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから」という叱り方は、様々なところで問題視されている様子。「ウワサの保護者会 “私の子育て大丈夫?”と思った時に読む本」という書籍では、尾木直樹(尾木ママ)がこの問題に言及しています。
尾木ママ曰く、兄弟や姉妹を“お兄ちゃん”などといった立場で呼ぶのではなく、名前で呼んだ方が良いとのこと。その理由の1つとして、「お兄ちゃん・お姉ちゃんなんだから」という“きょうだい差別”を防げる点を挙げていました。
一方で兄や姉などの上の子どもだけではなく、弟や妹も“下の子だから”という理由で理不尽な目にあってしまうこともしばしば。SNSなどには「“弟”ってだけでケーキを小さく盛られた記憶が…」「親ではなく兄に『妹なんだから』って言われ続けた。多分兄も母親の真似をしてただけなんだろうな」といった声が寄せられています。
「男の子・女の子なんだから」という叱り方にも要注意

また“生まれてくる順番”だけでなく、「男の子・女の子なんだから」と性差で叱る決まり文句も子どもを苦しめています。「子どものころに『男の子なんだから譲ってあげよう?』って親に言われて『はぁ?』ってなった」「『もっと女の子らしくしないと』って言葉は子どもにとってプレッシャーだと思うし、性別について間違った偏見を植え付けそう」といった意見もあり、教育上良くない言葉なのかもしれません。
ちなみに「男の子・女の子なんだから」という決めつけに困っている人は子どもだけではないようで、大人からも「『男なのに車の運転も出来ないの?』って言われてうんざりした」「『料理上手いね! さすが女の子!』って言われた時はムッとした。女性だから上手い訳じゃないでしょ」との声が。
また「そもそも『○○だから』って言葉は相手をコントロールしようとするに時にしか使わないよね? 一種の脅迫」という辛辣な批判もあり、度々問題視されてきた“○○だから構文”。子どもや大人を問わず、人にレッテルを張るような言い回しは避けた方が良いのかも?
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