害獣対策にも!? 脂肪が少なく高い栄養価の「ジビエ料理」が広がり見せる

日本でも、ジビエ肉が食べられるようになってきています


イノシシやシカといった、野生動物の肉である「ジビエ」をご存知ですか? 日本政府はこのジビエを普及すべく、捕獲から搬出、加工まで一連の作業を手がけるモデル地区を、全国で12カ所程度を選び設ける予定です。

そこで今回は、農水省の広報誌「aff」1月号でも特集したジビエについて、日本各地で食べられるジビエ料理や、その健康効果をご紹介します。

貴族が食べていたジビエってどんな肉?


中世ヨーロッパでは、野うさぎなどの小動物は階級を問わず多くの人が食べていました。しかし、イノシシやシカなどの大型動物を狩ることができるのは、広大な領地を持つ貴族だけだったようです。

その結果、ジビエ料理は貴族の食べ物として発展し、料理人たちの知恵と工夫によってワインやスパイスを用いた調理法が現代まで受け継がれてきました。

【写真】ジビエはシンプルに焼くだけでも旨みが引き立ちます


ジビエは家畜の肉とは違い、その動物の年齢・健康・育った環境・食べていたエサの違いで、肉に個性が出るそうです。例えば野生動物は野山を駆け回っているため、その肉は脂肪が少なく、筋肉質。ヘルシーで、高い栄養価を誇っています。

文科省の調べでは、イノシシ肉の鉄分は豚肉の4倍、ビタミンB12は3倍もあります。シカ肉のカロリーは、牛肉の半分で資質が5分の1とのことです。さらに、シカ肉には、脳機能向上・疲労ストレス軽減の効果が期待されるアセチルカルニチンが牛肉の2倍も含まれているそうです。

クセのある肉を扱うのは簡単ではありませんが、正しく調理すれば、ジビエのうまみを存分に引き出した、ヘルシーな肉料理ができるというわけですね。

害獣を日本食に!日本でも広まっているジビエ料理


ぼたん鍋なら、ジビエ入門にぴったりですね


日本でも、野生動物を食べる習慣は鎌倉時代から存在しています。しかし、あくまで郷土料理として受け継がれているだけで、まだまだポピュラーな料理とは言えないようです。

近年では、シカやイノシシによる農作物の被害が深刻化していることもあり、捕獲した動物をジビエとして利用するように政府も後押しをしています。

害獣を食資源として扱い、正しい調理方法を広めることで、安全でおいしいジビエ料理が身近になりつつあるのです。

ジビエを食べられるイベントも全国各地で開催


「一般社団法人日本ジビエ振興協会」の公式サイトでは、ジビエに関するイベントが多数掲載されています。千葉県では、県内45店舗と東京都内2店舗が参加する「房総ジビエフェア2018冬」を、関西では大阪市内でシカ肉を楽しむ「ジビエウィーク」を、京都では「森の京都ジビエフェア2018冬」を、それぞれ開催中です。

一般社団法人日本ジビエ振興協会「森の京都ジビエフェア」より


これらのイベントでは、シカ肉のカレーやステーキ、シカ肉のメンチカツ、イノシシのパイ包み焼き、いのしし餃子、イノシシ肉を使用したピザなど、多種多様な料理が食べられます。洋食にも和食にもなるジビエを、機会があれば味わってみてはいかがでしょうか?

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