ズボンorスカートを自由に選択可能!? 千葉県の中学校が採用した制服制度

#くらし   

以前から度々議論の対象になっていた、学校の“制服”事情。特に女性の場合は寒い冬でもスカートを履かなければならず、「スカートの下にジャージ着てよく先生に怒られてたな」と昔を懐かしむ声もちらほら。しかし“性”について様々な価値観が浸透した現在では、制服の在り方も少しづつ変わってきているようです。

千葉県の中学校では制服が選択可能に!


最近注目を集めているのは、今年4月に開校する「市立柏の葉中学校」の制服制度。同校の制服にはブレザースタイルが採用されたのですが、保護者や教員などで話し合った結果、ズボンとスカートが選択可能になりました。

それだけではなく、リボンとネクタイも好きなほうを身につけられるとのこと。「LGBT又はLGBTQ」の方への配慮や、「寒い時期には女子生徒もズボンを着用したい」といった意見を取り入れた結果、選択制に決定したそうです。

この取り組みにネットでは、「とてもいい試みだと思う。この学校をきっかけに誰もが自由に制服を決定できる風潮がもっと広まって欲しい」「冬にスカート履くの寒すぎるからずっとズボン履きたいって思ってた」「むしろなんで今までは選べなかったのか不思議なレベル」と賛同する声が寄せられています。

ちなみに同校以外にも制服を自由に選択できる学校があり、近年選択制は広まりを見せている模様。2017年には「福岡女子商業高等学校」という女子高が制服制度を改正。ズボンとスカートのほか、ネクタイやリボンも自由に選択できるようになりました。

「LGBT」に関する学校教育の現状


近年は以前と比べて「LGBT」の方への理解が深まっていますが、それでも今回の制服選択制度には「実際に男性のトランスジェンダーの人はスカートを履いて通学できるの? イジメられない?」という指摘も。2016年に「宝塚大学」看護学部の日高庸晴教授が行った「LGBT 当事者の意識調査」によると、LGBT当事者の約6割がいじめを体験していることが判明。年代別に見てみると、一番少ない10代でも49.4%の人が「いじめ被害の経験がある」と回答していました。

また「先生がいじめの解決に役立ったか」という質問では、「役に立った」と答えた人の割合は全体の13.6%。中々シビアな結果ですが、こちらは年代が若くなるにつれて「役に立った」と答える人の割合が増えており、教育の現場でも少しずつ状況が改善されているのかもしれません。

例えば2016年には、文部科学省がLGBTの生徒への対応等をまとめた、教職員向けのパンフレットを作成。“制服”に関する指導方法だけでなく、更衣室やトイレの使用、水泳、修学旅行といった、学校生活の各場面における支援の方法も周知させています。

性に関する価値観が多様化していくなか、学校教育はどのように変わっていくのか。今後の展開にも注目していきましょう。

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出典:柏の葉中開校準備情報

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