家電を「新たな体験」ができるものへ。“憧れのくらし”実現に向けた家電業界の取り組みとは?

#くらし   

そう遠くない未来、あなたは自分がどんな生活をしているか想像できますか? くらしを支える家電製品がどのように変わっていくのか、その在り方や今後の展望について期待できる発表が行われました。

 

「家電はいつの時代にも”新しい憧れ”でなければならない」


パナソニック「家電ビジョン」説明会の登壇者たち


家電は常に“新しい憧れ”であるべきだという思いを掲げ、多数の企業とともに様々なチャレンジを行なっている会社があります。

3月1日、東京都内にある虎ノ門ヒルズフォーラムにて、パナソニック「家電ビジョン」説明会が開催されました。パナソニックは今年3月で100周年を迎えます。松下幸之助氏が松下電器を立ち上げた時代から100年間、常にパナソニックの中心にあった家電事業。本説明会では、その家電事業の、100年という節目の年にふさわしい新しい取り組みについて説明がなされました。

まず、パナソニック株式会社専務執行役員であり、アプライアンス社社長の本間哲郎氏が登壇。「これからの100年も、家電事業を通じて新しい喜びをともしていく存在であるための新しいアクションについてお話したいと思います」と、100周年を迎えるにあたっての挨拶を述べました。

現在、パナソニックの家電事業は、全世界に100の拠点があり、7万人以上の従業員が働いているそうです。今後は、従来の壁と屋根に囲まれた「HOME」だけでなく、コミュニティ、ソサエティと繋がっていくことで暮らしや人生に新しい喜びを与える、「新しいHOME」へとより進化させていく、と事業の方向性を説明しました。

また、これからは個々の家電を連携させ、「食、美容・健康、睡眠」などの様々な生活シーン、空間に合わせた新たな体験を提供していく、とのことです。そしてその新しい体験を、総合家電メーカーである強みを生かして、コミュニティ、ソサエティとも連携させて進化させるべく、幅広い領域のパートナーと手を組み、イノベーションを加速させていきます、と家電ビジョンを明らかにしました。

 

「新しい体験」を共に創造するパートナーたち


家電ビジョン実現化への取り組みの一部として、本説明会では3つの企業との連携を表明しました。

まずは「睡眠」に関する事業として、理想の睡眠環境づくりをサポートするため、寝具業界の第一人者である西川産業との共同開発を明かしました。壇上には西川産業株式会社社長・西川康之氏も登場し、睡眠を無駄な時間と捉えるのではなく、起きている時間を輝かせるための充電時間と捉え、最高の睡眠を提供する研究を行なっていると述べました。

西川産業株式会社社長・西川康之氏


▲西川産業株式会社社長・西川康之氏

それぞれの得意分野を生かして日々の生活を総合的に把握、データ化し、積み重ねることで、1人1人に最適な睡眠環境を作り上げていくとのことです。

 

続いて、家電と人をネットワークで繋ぐ、「LPWA」を活用したIoT家電の実用化に向け、株式会社NTTドコモとの共同実証実験を実施することを公言しました。「LPWA」とは、省電力広域無線通信技術のことで、これを活用することで、インターネット回線がない家庭でも電源を入れるだけでクラウドサービスが活用できるようになる、とのことです。壇上には、株式会社NTTドコモ取締役常務執行役員・古川浩司氏が登壇。

株式会社NTTドコモ取締役常務執行役員・古川浩司氏


▲株式会社NTTドコモ取締役常務執行役員・古川浩司氏

IoT家電を最高の通信サービス、ネットワーク技術で提供し、お客様の期待を超えるような驚き、感動を提供したい、と熱く語っていました。

 

最後は、アプライアンス社のオープンイノベーションを支える新しい取り組みとして、米国サンフランシスコをベースに投資を行なうScrumVenturesとともに、新会社「株式会社BeeEdge」を設立することを明らかにしました。壇上には、株式会社BeeEdge代表取締役社長・春田真氏が登場し、「まだ日の目を見ていない新しいアイデアを外に出していこうという思いでスタートしました」と話しました。

株式会社BeeEdge代表取締役社長・春田真氏


▲株式会社BeeEdge代表取締役社長・春田真氏

また、本間氏も、春田氏の幅広い知見を活かし、新しい種を育てていきたい、と話していました。

今後も様々な企業と様々な挑戦をしていく決意を表明


▲「新しいHOME」の実現に向けて、協力していくとのこと。

 

“もっと人間らしく”を目指す2030年のくらし


また本説明会には、最新技術を実際に見られる展示スペースが設けられていました。

実演を交えた展示会


▲展示スペースには、実演を交えた紹介ブースも

展示スペースには、多数の最新家電が展示されていて、多くの取材陣が各ブースを取り囲んでいました。その中に、「2030年のくらし」と題された3つのブースがあり、「Festa」「Drip」「Bloom」と3つの角度から”もっと人間らしく”を目指した取り組みも提示されていました。

「どこでも宴になるくらし」の提案


▲Festa:場所を選ばずに調理や食事ができる、エレクトリック・クロスの紹介

「やさしく世界とつながるくらし」の提案


▲Drip:身の回りのものから気の利いた情報を抽出する、アンビエント・プロジェクターの紹介

「健やかさを育むくらし」の提案


▲Bloom:心や身体の健康状態に呼応して花を咲かせる、バイタル・プラントの紹介

「新しいHOME」というコンセプトにふさわしい、総合的なサポートを可能とする新たな家電。私たちに“憧れの体験”をもたらせてくれる日が近づいているようです。

取材・文=月乃雫

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