子どもの学用品が散らからなくなった! “しくみ”ד声かけ”の実践レポート
小学生ママのお悩みのひとつが「子どもの片づけ問題」です。ママの押しつけではなく、どこにあれば片づけやすいかを子どもに聞く。このひと手間で、子どもが自発的に物を戻すようになったという小堀家。親・子の片づけマスターインストラクターの小堀愛生(めぐみ)さんに、どんなふうに声かけをしているか、取材しました。
定位置をキープしづらい学用品
●最初の声かけ
ママ「ランドセルとか教科書はどこに置くと便利?」
長女「玄関入ってすぐの場所がいい」
長男「俺も!」
次男「僕はご飯を食べるテーブルの近くがいい」
【玄関近くの階段下にふたりの学用品を集結】
カラーボックスと自作の棚で、長女と長男の学用品コーナーを作った階段下は、帰宅して最初に通る場所。
重い荷物もすぐ置ける。
ハンカチなどもボックス内に。直感で分かるイラスト入りプレートやランドセルのミニチュアを目印に。
【次男の学用品はダイニングテーブル横】
次男の要望に応じ、ダイニングテーブルの近くにカラーボックス2つを設置。いちばん上の板は外し、ランドセルを置きやすく。
テーブルで勉強後は、側面につるした掃除用具でゴミをきれいに片づけるのがルール。
いつも探しがちな文房具
●最初の声かけ
ママ「勉強道具と筆記用具は近くにあるのがいいよね?」
長男「そうだね。それ賛成」
【文房具はすぐ使える工夫を】
勉強用の鉛筆や消しゴム、ペンは、勉強道具の近くにスタンバイ。公文の宿題プリントは100 均のクリアケースに入れ、ケース内にも筆記用具を収納。
子どもの「消しゴムがな~い」に対応すべく、家庭内コンビニ=文房具全般のストックもケースにまとめている。
きちんと掛けるのが面倒な上着
●最初の声かけ
ママ「ママさ、上着を床に置かないでほしいんだ」
次男「いいよ。でも掛けやすくしてほしい」
【フードをフックに掛けるだけに】
上着を掛けるためのハンガーラックを用意したものの、ハンガーに掛けるのが面倒なようで、いつしかラックに直接掛けるように。そこで……
壁にフックをつけて、フードを掛けるだけの“しくみ”に。
メッセージプレートで“声かけ”も。
どんどん上に掛けちゃう習い事バッグや帽子
●最初の声かけ
ママ「これじゃ取りづらそう。1つのフックに1つのバッグだけ掛けない?」
長女「いいと思う。そうしよう」
【1フックに1バッグでさっと取れる】
以前は1つのフックに複数のバッグや帽子を掛け、下のものが取りづらかったそう。特にS字フックは、バッグと一緒に外れてストレスだったとか。そこでこんなふうにチェンジ!
S字フックはカードリングでポールに固定。公文専用バッグは無印良品のストールハンガーを利用して引っ掛けやすく。
子どもが使いやすいかどうか、子ども目線で工夫してあげるだけで「使いやすい」=「片づけられる」に。ちゃんと耳をかたむけてあげることが大切です。
撮影=三佐和隆士 編集協力=宇野津暢子