処方箋が郵送で手元に! スマホでお手軽「オンライン診療」のメリット&デメリット

#くらし   
スマホで簡単にできるオンライン診療


そろそろ花粉症のシーズンが到来しますが、仕事が忙しかったり育児が大変だったりすると病院に行くのは一苦労。「ちょっとつらいけど気合いで治す!」という人も少なくないようですが、そんな時は「オンライン診療」を利用してみてはいかが?

オンライン診療っていったい何?


3月7日放送の「あさイチ」(NHK)では「オンライン診療」を特集。最近ではインターネット上で診察が受けられる病院が増えており、処方箋も自宅で受け取れるそうです。

番組では皮膚科のオンライン診療を受けている一般女性に密着。彼女はちょうどこの日が受診日だったそうですが、しばらく待っていると手持ちのスマートフォンに着信が。応答するとテレビ電話で担当医と通話が繋がり、症状の確認が電話越しに始まりました。

その女性が現在気になっているというシミの相談は、スマートフォンのカメラを顔に近づけて担当医が確認。そして診察後の処方箋は、郵送で自宅に送られるそうです。あとは通常通り処方箋を持って近くの薬局にいけば、薬を受け取れるとのこと。また支払いはスマートフォンに登録したクレジットカードで行われます。

しかしオンライン診療ならではのデメリットもあるようで、番組に登場した皮膚科の担当医は「直接触って診られるわけではないので、トラブルも発生しかねない」とコメント。そのためこの病院では、症状が安定している患者に限りオンライン診療を実施。オンライン診療を行った結果、「次は直接診たい」と判断した場合は来院をお願いすることもあるそうです。

【写真】オンライン診療では対面診療にはないデメリットも


また番組では「医師との信頼関係」「定期的に対面診療を」「ネット環境・プライバシーの確保」という3つのポイントにわけて注意を喚起。まず自分の症状をきちんと把握している医師にかかるのが、オンライン診療では大前提となります。さらにオンライン診療だけでなく、3回に1回くらいの割合で対面診療を行うのも重要。そして人が多いところでも受けられてしまうオンライン診療だからこそ、診察の内容が他人の目に入らないように万全なプライバシーの確保が必要です。

とはいえしっかりとした方法で利用すればかなり便利なオンライン診療。視聴者の中には初めて知った人も多いようで、「重大な疾患の時に利用するのは怖いけど、軽めの花粉症とかの場合はオンラインで診察を受けられたらかなりありがたい」「軽い風邪をひいて病院行くと重い病気をもらってきちゃうから困ってた! オンライン診療ならそんな心配はなさそう!」「仕事休めない時とかに重宝しそうだな」といった声が上がりました。

オンライン診療はどんどん普及していくかも?


2月9日に掲載された「日経デジタルヘルス」の記事によると、中央社会保険医療協議会は2月7日に行われた総会で「2018年度診療報酬改定」の改定案を了承。新設される「オンライン診療料」「オンライン医学管理料」の診療報酬点数などを決定しました。

診療報酬とは医療保険から医療機関に支払われる治療費のことで、費用は1点あたり10円。記事によると「オンライン診療料」は1カ月につき70点、「オンライン医学管理料」は1カ月につき100点で算定されるそうです。

また厚生労働省は「情報通信機器を用いた診療に関するガイドライン作成」に向けた検討会を行っており、オンライン診療の適切な実施に向けて動いている模様。今後オンライン診療は、より一般的なサービスとなっていくかもしれません。

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