出来事の楽しさや、物の良さなど、実際に体感するからこそ分かることってありますよね。今回は“料理”と“絵本”のコラボレーションを実現したイベントの様子に密着。イベント開催に至った経緯にも迫っていきます。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(2/11) 函館蔦屋書店に設置されたLIXILキッチン

▲函館蔦屋書店に設置されたLIXILキッチン「リシェルSI」

2018年3月18日(日)、北海道函館市にある蔦屋書店にて、LIXIL×函館蔦屋書店の特別共同企画として、「絵本から飛び出したスープ」が開催されました。本イベントは、絵本の読み聞かせを行ない、絵本に出てきたスープを実食してもらうという新しい形のイベントです。

函館の蔦屋書店は、LIXILのキッチン「リシェルSI」が常設されている数少ない店舗。このキッチンを生かしたイベントを日々行なっており、イベント当日も大賑わい。オシャレな空間に本物の暖炉も設置されているなど、函館市民の憩いの場となっているようでした。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(5/11) 蔦屋書店内にある本物の暖炉

▲店内に、本格的な暖炉が……!

また、LIXILとのコラボフェアも積極的に実施していて、店舗内の至るところにLIXILパネルとともに選び抜かれた本が並んでいました。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(9/11) 店内に設置されたLIXIL×蔦屋書店のフェア

▲LIXILとのコラボスペース

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(14/11) LIXIL×蔦屋書店のフェア棚の一部

▲店内のあちこちに設置されていました

 

イベントには、開始前からたくさんの親子が集まっていました。イベントでは、蔦屋書店のコンシェルジュが選んだ『ごきげんのわるいコックさん』(まついのりこ/童心社)の紙芝居、『なにからできているでしょーか?』(大森裕子/白泉社)、そして振舞われるスープが登場する『おなべおなべ にえたかな』(こいでやすこ/福音館書店)の3点を読み聞かせ。子どもたちはどの本にも興味津々で、最後まで絵本に釘付けとなっていました。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(20/11) 絵本『おなべおなべ にえたかな』

▲子どもたちは、絵本に夢中!

絵本をすべて読み終えると、早速スープの試食。スープは、絵本でおおばあちゃんが作っていた「にんじんのポタージュ」と、それを全部食べてしまったキツネのきっこ、イタチのちい、にいが慌てて作った春の香りいっぱいの「豆のスープ」の2種類。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(27/11) 「にんじんのポタージュ」と「豆のスープ」

▲実際に配られたスープ

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(28/11) 実際に絵本に登場するシーン

▲絵本では、こんな感じです

ポタージュには“きつねらしさ”ということであげを、豆のスープにはたんぽぽの代わりに食用菊の花びらを散らしてありました。子どもたちは、出来立てのスープを食べてとっても嬉しそう。親子で絵本のスープを想像しながら笑顔になっていました。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(36/11) 親子でスープを楽しむ様子

▲親子でスープを楽しむ様子

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(45/11) 絵本に登場したスープを美味しそうに飲んでいた

▲絵本に出てきたスープを、みんな美味しそうに飲んでいました

 

どういう経緯でこの取り組みをするに至ったのか、各担当者に話を聞きました。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(55/11)  LIXILの担当者・蜂屋さん

▲LIXILの担当者・蜂屋さん

そもそも、キッチンは頻繁に買い替えるものではなく、価格も高い。それ故に、ショールームに来てもらうのはハードルが高いそうです。

LIXILの担当者・蜂屋さんは、「もっと普段からLIXILのキッチンに触れてもらう方法はないか、ずっと考えていました」と話しました。今までもいろいろな店舗に展示してもらったりはしたそうですが、そこで終わっていたとのこと。「セラミック(焼き物)でできたワークトップはもっと傷や汚れ、熱に強いとか、そういう良さを体感してほしいんです」と、実際に使うからこそ分かることが多いと説明しました。

そんな中で蔦屋書店の担当者・中山さんと話す機会があり、LIXILが制作している「料理を楽しむ」がコンセプトの動画を見せたところ、「失敗も含めて楽しい体験」という考えに強く共感したとのこと。そこから「食を楽しむ1か月」というテーマが見えてきて、「せっかくやるならLIXILと蔦屋書店ならではの企画がやりたい」と、本を読むところから食べるところまで通貫して体験できる、この読み聞かせイベントに繋がったそうです。

料理が苦手な人にも楽しんでもらいたい──「料理×絵本」のイベントに込められた思い 画像(66/11) イベントについて語る蜂屋さん

▲楽しいイベントで、料理やキッチンの魅力を知ってほしい、と語る蜂屋さん

「こういった、ライフスタイルにマッチしたイベントを行なうことで、LIXILのキッチンがあるともっと毎日が楽しくなるかも、と感じていただけたら最高です」と語っていました。今後も、想像力に火をつけるような新しい取り組みをどんどん行なっていきたい、とのことでした。

 

また、蔦屋書店は「上質な時間と空間の過ごし方を提案」すると掲げている書店です。中山さんは以前から、「書店として物を売るだけではなく、体験する場やコミュニティとしても活用してほしい」と積極的にイベントを開催しています。そんな中で蜂屋さんに見せられたLIXILの動画「散々クッキング」に共鳴し、今回のイベントの実現に至ったそうです。「実は僕、料理はできません(笑) でもだからこそ、同じように料理が苦手な人に、少しでも料理を楽しいと思ってほしいんです」と胸中を明かしました。

函館の蔦屋書店では、現在月100回ほどイベントが行なわれています。現在は専門の先生を呼んで開催することが多いそうですが、「今後は一般の方にも、日常の延長として、もっと気軽に遠慮なくイベントを開催していただきたいと思っています」と中山さん。開催に対して場所代は請求せず、コミュニティの中心として積極的に活用してもらえる場所にしていきたい、と語っていました。今後は函館だけでなく、様々な蔦屋書店にLIXILのキッチンを置き、料理の楽しさを伝えるイベントを行なっていく予定とのことです。


LIXILのキッチンが本当にいいものだからこそ、実際に見てほしい、触ってほしいと話していた蜂屋さん。今後も、みんなが笑顔になれるような「新しいキッチン」の在り方を提案してくれそうです。


取材・文=月乃雫