「ストレスになるだけ」中学校の部活への“強制参加”に親は何を思う?

#くらし   
3割の公立中学校が部活動への参加を強制しているそう


最近とあるネット掲示板で、「中学校の部活」について様々な意見が寄せられていました。中でも「部活への強制参加」には、反対の意見が多いようです。

部活動強制は学習指導要領に反している?


さっそく反対意見を見てみると、「嫌々入部しても有意義にはならないだろうし、ストレスになるだけ」「やりたくない部活で土日が潰れるのは可哀そう」「勉強に時間を使いたい子どもだっているでしょ。というか学校はそもそも勉強を教わる場所」といった声が。また「“強制”ってそもそも“自主的”とはかけ離れた指導の仕方だよね」との意見も寄せられています。

たしかに「中学校学習指導要領」の第1章「総則」には、「教師と生徒の信頼関係及び生徒相互の好ましい人間関係を育てるとともに生徒理解を深め,生徒が自主的に判断,行動し積極的に自己を生かしていくことができるよう,生徒指導の充実を図ること」との文面が。そのため部活動の強制参加と、「学習指導要領」で強調されている“自主性”の間に矛盾を感じる人も多いようです。

また「最近では共働きの家庭も多いのに、親の負担にもなる部活を生徒に強制するのは時代遅れ」「子どもがやりたいならいくらでも応援する。だけど強制された部活で負担を被るのはあまりにも理不尽」といった声も。様々な家庭の形がある現代において、部活動の強制は時代に合っていないとも言われていました。

ちなみにスポーツ庁が行った「平成29年度『運動部活動等に関する実態調査』」では、3割の公立中学校が「生徒全員が部活動を行う部に所属し、活動も原則参加させている」と回答。さらに『全員が運動部と文化部に1つずつ所属するが活動参加は生徒の意思』と答えた学校は0%だったので、基本的に“幽霊部員”は認められていないようです。

“強制”以外にも様々な部活動問題が!


【写真】先生の部活動手当が安すぎるという問題も


最近では部活顧問が生徒を不当に罵倒したりする“ブラック部活”も話題になっているので、「強制参加した挙句ブラック部活だったら目も当てられない」といった声も。また部活動は先生にとっても“ブラック”になってしまうケースがあるようです。

もともと部活動の顧問という仕事は、「報酬が安すぎる」と問題になっていました。例えば顧問を引き受けた先生は休日も“出勤”することになるのですが、その場合に支給される「部活動手当」は4時間で3,600円。これでも2016年以前よりは高くなっているのですが、ネット上では「それでも安すぎるでしょ!」と話題になっています。

実は何かと問題が多い学校の部活ですが、このような現状を変えるため2017年には「日本部活動学会」が設立されました。同学会の発起人代表・長沼豊教授は毎日新聞の取材で、学校の部活動について「実際には教員も生徒も強制されています」と指摘。今後学校の部活動は、どのように見直されていくのでしょうか。

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