重すぎるランドセルで腰痛になる小学生が急増... 腰痛を未然に防ぐには?

#くらし   
教科書の仕様変更もランドセルが重量化した原因に


荷物をひとまとめにして背負えるランドセルは、小学生が通学する時の必需品。何でも持ち運べて便利な反面、重たすぎるランドセルが原因で腰痛になる小学生も増えているそう。腰痛を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?

ランドセルが重い原因


3月22日の「あさイチ」(NHK)では、ランドセルについて調査しました。大正大学の白土健先生は、「重たすぎるランドセルが子どもたちの負担になっているのでは?」という考えのもと、各地で実態を調べています。

取材当日には、1年生から4年生までのランドセルを計測。重さの平均は4.02㎏あり、佐藤俊吉アナウンサーも「大人でも重い!」と驚いたよう。しかし白土先生は「今日は軽い方です」と涼しい顔。別の日に計測した時は、9㎏オーバーのランドセルを背負っている子どももいたそうです。

ランドセルが重量化した原因の1つは教科書の変化。2011年に学習指導要領が変更され、教科書は以前よりサイズが大きくなりページ数も増加しました。上下巻に分かれていた教科書が1冊にまとまって、2倍近くの重さになるケースも。そこに裁縫道具や放課後に通う習い事の用品が加わると、さらに重みがアップすることに。

千葉県にある接骨院の佐々木純院長は、小学生で腰痛を患う子どもが増加していると指摘。重たいランドセル以外にも、姿勢の悪さが腰痛を悪化させる要因になるそうです。

そこでおススメなのが、姿勢の改善につながる体操。まずは立った状態で両腕をまっすぐ上に伸ばしましょう。次につま先を上げて背伸びをし、お腹にグッと力を入れます。そのまま10秒キープするのを1セットとして、寝る前に1日3セット行えばOK。

視聴者からは、「簡単な体操だし、さっそく今夜からやらせよう」「毎日米袋を背負っているようなものじゃん。とりあえず姿勢を改善するか」「うちの子も腰が痛いって…。体操を教えてみる」といった声が。子どもが小さくて1人でできない場合は、親が一緒にやってあげるのもよいかもしれませんね。

どんなランドセルを選べばいいの?


【写真】子どもの体にフィットするランドセル選びが重要に


来年度以降入学する子どもがいる人は、ランドセル選びにも気をつけてみましょう。ランドセルの製造・販売をしている「株式会社セイバン」の公式サイトでは、子どもの姿勢とランドセルの関係について言及しています。整形外科医の中村格子先生によると、体にフィットしたランドセルを背負うと負担が軽減され、姿勢がよくなるそう。

ランドセルを選ぶ際は、肩とランドセルの間に手が入るような隙間がないものをチョイス。そしてランドセルを背負って腕をまっすぐ伸ばした時に、耳、肩、ひじ、かかとのラインが一直線になっていればベストな状態です。

SNSでは、「体に金具が当たるかどうかもチェックした」「ランドセル自体軽いものを選ぶのもアリ」「背中のクッション部分も忘れずに見た方がいい」といった先輩ママからのアドバイスも。

子どもたちが腰痛にならないよう、親としてはできる限りサポートしていきたいものですね。

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