資産を増やしたい! 今から始めるなら「つみたてNISA」か「iDeCo」がオススメ
ライフプランを踏まえ、2つの選択肢から選ぶべし
投資というと「面倒」「難しい」というイメージがつきまといがちですが、今は一度買ったらそのまんまでOKの“ほったらかし”投資が最強です。その“ほったらかし”投資を実践していくうえで活用したいのが、「つみたてNISA(ニーサ)」と「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」。「資金を増やしつつ節税もできるおトクな仕組みといえます」(風呂内さん)。
ただし老後資金の準備ができて節税効果が高い「iDeCo」は、60歳まで引き出せない点に注意が必要。「ライフイベントがめじろ押しの30代前後はつみたてNISAで運用し、45歳までに余裕資金をつくる。それ以降、全力でiDeCoに取り組むのも一つの方法です」(風呂内さん)。

迷ったら、60歳まであと何年か考えよう
どちらを選ぶかは年齢によっても違います。
今30代の人:出産・引っ越しなどのある30代の間はつみたてNISA、家族の形が見え、500万円程度が貯まったらiDeCoに。
今40代の人:40代前半までにつみたてNISAで資金を貯め、45歳でiDeCoに。15年間は上限額いっぱいで運用。
今50代の人:なるべく上限額いっぱいの拠出額で65歳受け取りを目安にiDeCoをスタート。余裕があれば NISAも活用。

60歳まで引き出せないiDeCo
自分で老後に備えるための制度。掛金の上限は会社員、専業主婦など属性によって違う。掛金は全額税額控除が受けられるので、人によっては数万円の節税に。ただし、所得税・住民税を自分の収入で払っていない人には、このメリットはない。利益は誰でも非課税。保有中ずっとかかる口座維持の手数料が金融機関によって異なるので注意。
こんな人にオススメ:ライフイベントが一段落した人、税金をがっつり節約したい人、給与収入のあるパート・会社員
Q 途中でやめるとどうなる?
A 途中で拠出(納付)を停止することは可能。ただし60歳まで引き出しはできず、口座管理費用も払い続ける必要あり。老後まで絶対に手をつけられないお金なことを肝に銘じよう。
Q 定期預金なら安心?
A 定期預金や保険も選べるが、各金融機関に払う手数料に加え、実施主体の国民年金基金連合会や信託銀行への手数料もかかる。利息、節税分が“コスト負け”しないよう注意。
投資のトライアルとしても最適! つみたてNISA
従来のNISAより長期間で投資できるよう2018年1月にスタート。毎月同額を投資する積立投資に特化している。投資で得た利益は20年間非課税。投資上限額は年40万円。低コストのインデックス型の株式投資信託など、長期積み立てに向いているとされる商品があらかじめラインナップされているので、選びやすい。
こんな人にオススメ:家購入などのライフイベントが控えている人、少なめの金額で投資を始めてみたい人、専業主婦など、自身の収入がない人
Q 積み立てをやめたいときは?
A 途中で解約、引き出しもOK。ただし、解約時の状況によって利益が出るとは限らないので、長期スタンスでプランを練るのがベター。口座開設期間は2037年まで。
Q NISAとどっちにしたらいい?
A 長期で少額から積み立てをするならつみたてNISA。「期間が短くても株に投資したい」「年間投資額が多いほうがいい」という人はNISAを選ぶべし。途中の変更も可能。
それぞれの仕組みが分かれば、ビギナーでも投資はこわくありません。この春、投資デビューを考えている人はぜひ参考に!
※上記の内容は、投資の参考となる情報提供や解説を目的としており、推奨・勧誘を目的としたものではありません。投資・投資信託は場合によっては元本割れするケースもあり、保証するものではありません。運用は、最終的にはご自身の判断、責任のもとに行なってください。掲載されている情報は特に記載のあるものを除き、2018年2月末時点での内容です。
監修=風呂内亜矢 編集協力=大沢玲子
Information
ファイナンシャルプランナー。投資、節約術など、分かりやすい解説に定評がある。著書に『その節約はキケンです』(祥伝社)、『図解でわかる!確定拠出年金』(秀和システム)など。東京23区の行政サービスを紹介する「ほじょナビ」 運営にも携わる。
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