ファッションのプロと収納の達人が語る!「快適すぎるクローゼット」にする秘訣

#くらし   
ファッションエディターの三尋木奈保さん(左)と、ライフオーガナイザーのさいとうきいさん(右)


コーディネイトしやすい服選びを実践するファッションエディターの三尋木奈保さんと、クローゼットの整理収納の達人・ライフオーガナイザーのさいとうきいさん。理想のクローゼットについて語っていただきました。

よく使う服をぱっと取り出せる見やすさが何より大切


まず、お二人のクローゼットについて教えてください。

さいとうさん(以下、さ):わが家のクローゼットは狭くて、幅が 82cmしかないんです。そこにトップス、ボトムスとアイテムを分けて、左から右へ、徐々に色が薄めから濃くなるように、見やすく並べています。

三尋木さん(以下、三):私はお恥ずかしいですが、とてもズボラで(笑)。絶対的なルールはなく、おおまかにアイテムごとに固めて、丈の長いものから短いものへと並べている程度。

さ:そうなんですね。朝、服選びで時間がかかりませんか?

三:う~ん、あまりかからないです。そういえば、クローゼットの外に、1つハンガーラックを置いています。お気に入りの服を20着ほど掛けていて、そこにある服を中心に選ぶことが多いです。

【写真を見る】「1軍用のハンガーラック、いいですね!」と、さいとうさん


さ:やはり、選びやすい工夫があるんですね! 1軍をはっきり見やすい所に置き、2軍以降はクローゼットに。軸となる服を選びやすいから、コーディネイトがしやすいんですね。私は子どもができてから、クローゼットの中身ががらりと変わりました。収納スペースが少ないので、必然的に量を減らす必要があって。同じ頃、会社員からフリーランスになったことで、着る服の傾向も変わりました。

三:環境が変わると、着る服も変わりますよね。

さ:値段が高かったからとか、このスーツはまた着るかもなどと放置していた服を、思い切って手放しました。

三:環境や状況で着る服は変化していくのに、クローゼットの中身は、不思議と時が止まった状態になりがちですよね。

さ:そうなんです。私はZOZOTOWN買取サービスやH&Mの衣類回収プログラムなど、便利なサービスを利用しました。ただゴミ箱に捨てるのでは罪悪感があったので。

三:私は姉とめいっ子が喜んで受け取ってくれるので助かっています。服を手放すには、引き取り先を見つけておくのも大事ですね。

さ:あとは仕事と休日別に分けるとか、スポーツウェア専用の置き場を設けるとか。手放すだけでなく、生活に合わせて並べ替えをするだけで、たんすの肥やしは減ると思います。

いつでもすぐ着られる準備は結果的に自分へのやさしさ


さ:三尋木さんは、着る服がない!と朝、困った経験はあります?

三:昔はしょっちゅうありました。でも最近はそうならないための“準備”を心がけています。

さ:準備とは、例えば?

三:雨の日はこの組み合わせ、きちんとした服装で出かける必要があるときはこの組み合わせ、と困りがちなシーンを想定して、あらかじめ組み合わせを考えておきます。

さ:なるほど! それは大事ですね。

三:あと、シャツにアイロンをかけておくとか、ボタンのほつれを直すとか。いつ出番がきてもいいように、日頃からケアやメンテナンスをしておけば、きょうはこれ着ようとなったとき、慌てないですみますから。

さ:整理収納の考え方と共通していますね。準備って、収納でいうとラベルを貼るなど、事前の仕組みづくりと同じ。初めは面倒ですが、結局巡り巡って、日々の自分を助けてくれるんですよね。

「服のケアは整理収納と共通なんですね!」と三尋木さん


三:時々着て確認するのもいいですね。黒のパンツは持ってるから安心、と思っていてもいざはいてみたらパツパツだったりしますから(笑)。

さ:私は40歳を境にして、着られるけれど、何となく似合わなくなった服が増えてきた気がします。

三:しっくりこない服には理由があるんですよね。年齢的に丈が短すぎるとか、体形の悩みが目立つとか。

さ:自分を直視して、定期的に似合うものを選び直す視点が大切ですね。

三:クローゼットを見直すって、大げさにいえば、今の自分から目を背けず、向き合うことかもしれません。

2人がクローゼットで活用しているアイテムを拝見!


【ITEM 01】ハンガー

2人が愛用しているMAWAのハンガー「シルエット」


偶然、2人ともMAWAを愛用。MAWAのハンガー「シルエット」は3サイズ。肩幅に合わせて三尋木さんは36、さいとうさんは41を使用。

【ITEM 02】ボトムスハンガー

ボトムスハンガーは目的によって使い分け


目的に合わせて種類いろいろ。三尋木さんは業務用の格安品をまとめ買い。さいとうさんは「裾からつるす」、「畳んで掛ける」タイプを使い分け。

【ITEM 03】一時置きアイテム

通気性のいい、無印良品のステンレスワイヤーバスケット


脱いだ服や小物を一時置きできると便利!

「一回着ただけでは洗わないニットやデニム、ストールなど、着替えたときにちょっと置いておくスペースがあると、整理しやすくなります。クローゼット内の空いた所に置くと、散らかることがなくなります」とさいとうさん。

コーディネイトを考えたり、コートの一時掛けにお役立ち

商品展開が豊富なフロントク ローゼットシステム。さいとう さんはネットで購入したそう


クローゼットの上棚に設置するテンネットの「コーディネートフック&バーセット」は、さいとうさんのおすすめ。「前向きにつるせるのでコーディネイトを考えるときや一度着た服の風通しに。服をちょっと掛ける場所がないというストレスを解消」。

さいとうさんが「生活の変化に合ったアップデートが必要」といえば、三尋木さんも「クローゼットは自分と向き合う場所」ときっぱり。年齢や体型、環境や状況の変化に応じて、常にクローゼットの中身を見直し、快適にしていおきたいですね!

撮影=中田陽子(MAETTICO) ヘア&メイク=chisa(ROI) 編集協力=田中理恵

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Information

教えてくれたのは:
三尋木奈保さん
働く女性に支持される雑誌『Oggi』のファッションエディター。自分に似合う服を追求する“リアルで地に足のついた”おしゃれセンスが誌面で反響を呼び、『レタスクラブ』に初登場。
さいとうきいさん
日本ライフオーガナイザー協会運営のWEBマガジン『片づけ収納ドットコム』編集長。スモールスペースを最大限に活用する収納テクニックで、狭くても、物が多くても、スッキリと片づく快適な暮らしを提案。
SMALL SPACES: 狭くても快適に


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