「家計簿がイヤ」「数字が嫌い」。日々、そう感じている人は多いのでは。それなら、ビジネスで日々数字に接している男性って家計管理も上手かも…? そこで、夫が家計管理をしている家庭を取材。家計管理の方法とやりくり術を聞きました。

まずは、「毎月、妻に食費と小遣いを渡し、そのほかの出費は実費で精算。使い過ぎる妻ではないので不安はありません」という倉田家の場合は……?

倉田家のお金の流れ

お金のやりくりはどうすればうまくいく!? 夫が家計担当のお宅に訊いてみた 画像(2/8) 【画像を見る】経理部勤務の経験を家計管理にもフルに活用している倉田さん

倉田正和さん(仮名):夫40歳(会社員)、妻40歳(専業主婦)、長男9歳(小4)、長女7歳(小2)の 4人家族。愛知県在住。2006年に結婚。夫は経済学部出身で経理部勤務の経験もあり、お金は得意。

妻からのコメント:結婚するまで実家暮らしで、貯蓄などは得意でないので、夫に家計管理をしてもらえるのはラクで助かります。わが家の貯蓄、保険、住宅ローンの内容も全く分からなかったので、取材を機に聞けてよかった!

夫の月収(手取り):40万円/月

口座引き落とし:住宅ローン…6万円/月 水道・光熱費…3万円/月 通信費…1万円/月 先取り貯蓄…15万円/月

妻に渡す(定額):食費…5万円/月 妻の小遣い…1万円/月

かかった分だけ妻に渡す:教育費・被服費など…約8万円/月 

※夫の小遣いは決まっていない

夫のボーナス(手取り):180万円 / 年

先取り貯蓄:48万円/年

税金用資金:25万円/年

年払い保険料:40万円/年

妻の小遣い:10万円/年

※残りはレジャー費、予備費などに

お金のやりくりはどうすればうまくいく!? 夫が家計担当のお宅に訊いてみた 画像(5/8) 妻は夫から毎月、食費5万円+小遣い1万円を現金で受け取る
お金のやりくりはどうすればうまくいく!? 夫が家計担当のお宅に訊いてみた 画像(9/8) 妻は白い財布で食費、茶色の財布でその他のお金を管理

【生活費】食費5万円+妻の小遣い1万円は現金、医療費、被服費などは月末に精算

妻が決まった額を受け取るのは、食費5万円(外食費含まず)と妻の小遣い1万円だけ。1カ月にかかったほかの生活費は、項目と金額を封筒に書いて夫に渡すと、その金額を封筒に入れてくれます。妻は、白い財布に食費の予算を、茶色の財布にそれ以外のお金を入れて管理しています。

お金のやりくりはどうすればうまくいく!? 夫が家計担当のお宅に訊いてみた 画像(14/8) 先取り貯蓄はいくつもに分けて

【貯蓄】毎月15万円とボーナスの一部を先取り貯蓄。財形貯蓄、持ち株会などに分けています

毎月の貯蓄は15万円。内訳は、一般財形3万円、持ち株会5万円、銀行の貯蓄預金2万円、年金保険2万円、会社の積み立て(年金用)1万円、教育費の積み立て(2人分)2万円。給与天引きや自動振り替えで確実に貯めています。ボーナスからも一定額は先取り貯蓄をしています。

お金のやりくりはどうすればうまくいく!? 夫が家計担当のお宅に訊いてみた 画像(20/8) 小学生の子どもが2人。1人ずつ学資保険に加入している
お金のやりくりはどうすればうまくいく!? 夫が家計担当のお宅に訊いてみた 画像(27/8) 大学進学資金も長期で貯蓄

【教育費】1人ずつ学資保険に加入。さらに月1万円ずつ積み立ても

満期金200万円の学資保険の保険料は、ボーナスで10万円ずつ年払い。加えて、それぞれの子どもの口座に月1万円ずつ積み立てをしています。0歳から中学卒業まで受け取れる児童手当も貯めているので、大学進学時期となる18歳までには1人500万~600万円の教育費が貯まる計算です。

相手のお金の使い方を信頼して任せる

お金に強い夫が家計管理をしている倉田家。「妻とは一緒に家計を運営している対等な関係で、『稼いだお金を渡してあげる』というような上下関係ではありません。ムダづかいせずにがんばってくれているので、請求された額より多めに渡すようにしています」(夫)。「子どもの教育費がかかってくるので、レジャー費などは特に節約を心がけています」(妻)。保険やローンは、夫が人に聞いたり自分で情報を集めたりして自信を持って選び、途中で変えることはあまりないそうです。

ファイナンシャルプランナー・藤川さんからのアドバイス

お金のやりくりはどうすればうまくいく!? 夫が家計担当のお宅に訊いてみた 画像(35/8) ファイナンシャルプランナーとして数多くの家計を見てきた藤川さん

その1:夫婦ともにムダづかいをしない優秀家計

使い過ぎの項目がほとんどなく、年収の20%以上貯められていてとても優秀です。2018年4月から標準生命表が変わったので、死亡保障を見直すと保険料が下がるかもしれません。

その2:教育費のかけ過ぎに注意!

子どもの塾やお稽古事は、1つ始めたら1つやめる心づもりで。教育費も固定費ですから、増えるほど家計を圧迫します。子どもが好きなことを見極めてそこに投資を!

夫のしっかり管理と妻の節約がタッグを組んだ、まさに優秀な家計。見習いたい点がたくさんありますね!

撮影=川島英嗣(ケイズテクノ) イラスト=菜々子 編集協力=生島典子