「お皿、子どものおもちゃ、シーズンオフの洋服、家族の靴、なんだか上手く片付けられないなあ…」「前までは上手くいっていたのに、一人暮らし、引越し、結婚を機になぜか散らかりやすくなった…」と思っているあなたは、収納方法が間違っているのではなく、今の収納が合っていないだけ! 収納は生活にあわせて変えなければリバウンドしてしまいます。
整理・収納コンサルタントの須藤昌子さんがこれまで実際に聞いてきたたくさんの悩みから、あなたに合った収納を「どっち?」形式でご紹介。『リバウンドしない収納はどっち?』から一部を抜粋して全8回までお送りします。今回は第6回目です。
クローゼット10 クローゼットの中の服を混乱なく取り出すには?

A:夫や妻の、など人別に服を分ける

B:季節別に分ける
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Aの収納法は…【〇】人それぞれの行動パターンにあった仕組みで着替えがラクに
たとえば、ずぼらなのでワンアクションで手に取れるほうがいい、コーディネートが苦手なのでできるだけ一目で持っている服を把握したいなど、個人の性格や生活にあわせた収納法が取り入れられるので、リバウンドしにくいクローゼットを作ることができます。夫婦別にハンガーポールを分けて服を下げたり、小物も箱や引き出しを使って分けてしまうと混乱は避けられます。
ハンカチ、靴下など小物類は透明なアクリル製引き出しに収納。外から何が入っているかわかりやすくなります。シャツは、たたんでアクリル製仕切りスタンドに立てると型崩れせず、取りやすく選びやすいです。
Bの収納法は…【〇】季節別に分ければ衣替えしなくてOK
わが家では季節別に収納しています。その時期に着る服をハンガーパイプの手前に吊るすと、取り出しやすくなります。すべての衣類を一極管理すると衣替えの必要がなくてすみますが、私は6月と11 月に衣類の点検と数の見直しを兼ねて、クローゼットを総点検しています。キャミソール、ハンドタオル、靴下などの小物は種類別にメッシュボックスに入れ、季節ごとに場所を移動させると便利です。
クローゼット11 服はたくさんあるのに外出時コーデに困るときは?

A:コーディネート別に収納

B:カラー別に収納
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Aの収納法は…【〇】慌ただしい朝も時短になる
たくさん服はあるはずなのに、いざ出かけるときに服がないと思うのは、服の整理収納ができていないことが原因です。そんなときはあらかじめアイテムをコーディネートして下げておくと迷いません。気に入ったコーディネートを作っておいてもいいし、出かけることが決まったら時間があるときに組み合わせてもいいでしょう。着ない服も見つけやすいので断捨離にもなります。
ハンガーポールにかけても◎。アクセサリー類も合わせておくとさらに時短効果がアップします。休日の外出用コーデなど、よく着る組み合わせをあらかじめ作って、ボックスに立てて入れておくと当日楽になります。
Bの収納法は…【〇】今日の気分の色にアクセスしやすい
まずシャツ、スカートなどアイテム別に分け、次に色別に収納します。着たい色の服を決めたら、それにふさわしい色合いのボトムスやトップスがすぐに選べるので服をコーディネートしやすくなります。同じ色の服を多く持ちがちな人は「白の中でもこれは丸首」など服の形の違いを見つけやすいので、こちらの収納法のほうがおすすめ。
ポロシャツを黄色系、ブルー系と色別に分けて立てて収納すると、ボトムスの色とあわせたチョイスが可能に。ネクタイは巻いて箱に収納。スーツの色や気分に合わせて組み合わせしやすくなります。
著=須藤 昌子