プレゼントの万能アイテム！ アーティストがデザイン＆手作りした“ハーバリウム”15選
ガラスのボトルなどにプリザーブドフラワーやドライフラワーを詰め、専用オイルを注いだインテリア雑貨、ハーバリウム。見た目が愛らしく、手入れをしなくても長く花を楽しめるため、普段は花を飾らないという人にも好まれています。
液体の中でゆったりとたゆたう花の姿は眺めているだけで癒やされますよね！ そこで、自室に飾るのはもちろん、ギフトとして贈っても喜ばれる、ハーバリウムのおすすめ商品を紹介します。
ハーバリウムの上手な選び方
ハーバリウムは人気の高まりとともに種類が増え、どれを選んでいいのか迷ってしまいますよね。初めてハーバリウムを手にするあなたに、簡単なハーバリウムの選び方をレクチャーします。
●色で選ぶ
いちばん簡単なのは、色で選ぶこと。ハーバリウムには、さまざまな色の花をミックスしたものがありますが、ピンクとかブルーとか、メインカラーを決めているものも多いのです。ですから、自分の好きな色はもちろん、部屋のアクセントとして取り入れたい色、ラッキーカラーにしている色、ギフトなら相手に似合いそうな色など、最初は色で選んでみるといいでしょう。
●花の種類で選ぶ
花好きさんなら、使われている花の種類で選ぶのもいい方法です。バラやダリアなど大きな花が使われているものは、華やかでゴージャスな印象になります。存在感があるので、部屋に置くだけで、ぱっと目を惹くことでしょう。カスミソウやペッパーベリーなど、小花や実ものだけでまとめたものは、繊細で品のいい印象です。主張しすぎないので、複数を並べて飾ってもかわいいですよ。
●ボトルの形で選ぶ
全体のフォルムを決めるボトルの形も重要です。ハーバリウムのボトルには、円筒形、四角柱形、六角形などの一般的なボトルのほか、ころんとした電球形や、ちょっと変わったウイスキー形などもあります。背の高いボトルのほうが花が多めなので豪華に見えますが、安定がいいのは丸形です。丸形をペーパーウエイト代わりに使う方もいるとか。飾るスペースを考慮しながら、用途に合わせて選んでください。
●人と違うものを選ぶ
みんなと同じじゃつまらない、という方なら、個性派デザインのハーバリウムはいかが？ たとえば、鏡やフレームなどの雑貨と組み合わせたもの、LEDライトがついていて光で花を照らす幻想的なもの、アロマを垂らしたりハーブを添えたりして香りも楽しめるものなど、さまざまな商品があります。ほかとはひと味違う、オリジナルなスタイルのハーバリウムを見つけてみましょう。
『花時間』が厳選した15種類のハーバリウム
作り手のセンスや材料の善し悪しによって、仕上がりに大きな差がつくハーバリウム。花のマガジン『花時間』では、花のプロであるフラワーアーティストがデザイン・制作したものをおすすめしています。本当におしゃれな15種類のハーバリウムを、イメージごとにラインナップしました。
【水辺を思わせるクールなハーバリウム】
オイルのなかでゆらゆらと揺れる植物は、水中花を連想させます。ブルーをメインにしたハーバリウムは、より海の中や水辺に近いイメージで、すがすがしさ満点です。
透き通るような青い海に、まっ白な砂浜と貝殻…。夏の浜辺の思い出を、ウイスキー形のボトルにぎゅっと詰め込みました。眺めるたびに、誰もが美しい夏景色と素敵なバケーションを思い浮かべ、笑顔になることでしょう。花材：エリンジウム、アスパラガス・スプレンゲリー、カスミソウ、アジサイなど 花・上野礼奈（『プリザ日和』）
光の屈折が美しい六角形のボトルに、薄い花びらの花や透け感のある葉などブルー系の花材を詰めた、涼しげなハーバリウム。ふわふわのまっ白いポアプランツを加えたことで、いっそう爽やかさが感じられます。花材：アジサイ、ポアプランツ、スケルトンリーフ 花・平澤一美（『レ ザンジュ』）
丸みがかわいいフラスコ形のボトルに、ブルーとホワイトの花材を詰めたハーバリウムは、清涼感に溢れています。洗面所やレストルームなど、ちょっとしたスペースに置くのにぴったりの大きさで、まっすぐにしても、斜めに傾けても飾れます。花材：アジサイ、ポアプランツ、スケルトンリーフ、カスミソウ 花・平澤一美（『レ ザンジュ』）
南の海を思わせるブルー系の花の足元には、貝殻やガラスサンド、サンゴに似た白い小枝など、夏らしいアイテムがたくさん！ ボトルの蓋にアクリルビーズつきのテープを巻きつけ、トップには貝殻パーツを。青のタッセルがポイントです。花材：アジサイ、カスミソウ、ペッパーベリー、ポアプランツ 花・橋爪容子（『華ギャラリーコットンローズ』）
【気分をUPさせる華やかハーバリウム】
高揚感をもたらす赤や幸せな気分になるピンク。そして、さまざまな色がミックスされたカラフルなハーバリムは、眺めているだけで、心がうきうきと楽しくなってきます。
キュートな赤やピンクの花を、光の屈折が美しい六角形のボトルに、空間を生かしながらふんわりと詰めました。ボトルの口元と足元には、スポーティな4色ストライプのリボンを巻いて、全体を引き締めます。花材：センニチコウ、カスミソウ、アジサイ 花・平澤一美（『レ ザンジュ』）
どんな色が好きな人にも愛される、マルチカラーのハーバリウムを作ってみました。四角いボトルにさまざまな色形の花を詰めています。愛らしい小花ばかりなので、色同士がうまく溶け合い、上質なハーモニーを奏でています。花材：ファラリス、アスパラガス・スプレンゲリー、スターチス、グリクシアなど 花・上野礼奈（『プリザ日和』）
虹は希望や幸運の象徴です。その虹をイメージして、アジサイなどの小花と実ものをリズミカルにリフレインさせた、七色のハーバリウムです。「あなたの未来にたくさんのハッピーが訪れますように」というひと言を添えて、贈りものにしても。花材：アジサイ、カスミソウ、ペッパーベリー、スターチスなど 花・上野礼奈（『プリザ日和』）
イメージしたのは真夏の太陽の色。それは、エネルギーや生命力を表す赤であり、情熱的な愛を象徴する赤バラの色でもあります。だからこそ、濃淡の赤に染まる花材だけを集めたハーバリウムは、小さくても存在感抜群です。花材：シルバーデイジー、フラワーコーン、カスミソウ、ペッパーベリーなど 花・上野礼奈（『プリザ日和』）
【疲れをリフレッシュさせる爽やかハーバリウム】
仕事に家事に忙しい毎日。疲れたときに眺めると、ほっと心安らぐのが、自然の植物の色、グリーン系のハーバリウムです。リフレッシュタイムにはぜひ側に置いて。
円柱形のボトルに詰められた緑色の花々。互いに絡まり合う細いグリーンの動きがユニークです。蓋の周りに緑色×白のリボンを巻き、トップには植物の皮を花形にしたソラフラワーや、マスカットのような実ものを飾っています。花材：ゴアナクロー、アジサイ、ペッパーベリー、ソラフラワー、フローレンティナなど 花・橋爪容子（『華ギャラリーコットンローズ』）
緑色の花材に合わせたのは、眺めているだけで気持ちが明るく、元気になる黄色。スライスオレンジなども加え、柔らかなビタミンカラーに仕上げます。口元のリボンはゴールドステッチ入りのミント色を選んで上品に。花材：ポアプランツ、イモーテル、オレンジ、リンフラワーなど 花・上野礼奈（『プリザ日和』）
【アクセントを効かせた大人ハーバリウム】
色数を抑え、シンプルに仕立てたハーバリウムは、大人っぽく洗練された雰囲気です。ボトルに巻いたリボンやタッセルなど、細かいところにもこだわって。
深みのあるオレンジ色の花を、光の屈折が美しい六角形のボトルに、空間を生かしながらふんわりと詰めました。間にはスライスオレンジを忍ばせ、くるくると丸めたゴールドのワイヤーを大人っぽいアクセントにして。花材：アジサイ、マーガレット、オレンジ 花・平澤一美（『レ ザンジュ』）
上の商品のサイズ違いです。ふたつ並べて飾るとさらにスタイリッシュ。手頃な大きさなので、ちょっとしたギフトにも最適。口元には高級感のあるラインストーンのリボンを巻き、ポイントとして「For You」タグと、封シールもプラス。花材：アジサイ、マーガレット、オレンジ、ボタンフラワー 花・平澤一美（『レ ザンジュ』）
白いガラスサンド＆ボールとコーラルピンクの小花で、砂浜にサンゴがちらばる海辺の風景を描きました。光に透ける淡いブルーグレーやモスグリーンの植物は繊細な表情です。蓋にビーズつきリボンを巻き、アクリル製タッセルもプラスして。花材：アマレリーノ、アジサイ、スティファなど 花・橋爪容子（『華ギャラリーコットンローズ』）
【オリジナリティ豊かな個性派ハーバリウム】
LEDライトやフレームとハーバリウムを組み合わせた、斬新なスタイルを紹介。次世代のハーバリウムとして、おしゃれな人々の間で人気急上昇中です。
ピンクのまあるい花材にみずみずしい黄緑色の花を絡めた、円柱形のハーバリウム。このまま飾っても素敵ですが、付属のLEDライト内蔵コースターに載せるとさらにおしゃれ。底から射し込む白、赤、青など5色の光で花の表情がさまざまに変化します。花材：アジサイ、ポアプランツ、カスミソウ、ブリーザなど 花・橋爪容子（『華ギャラリーコットンローズ』）
四角いフレームと円柱形のハーバリウムを組み合わせた、新しいインテリア雑貨です。ハーバリウムは全体をフレッシュな緑色でまとめました。フレームは石けんを素材にしたソープローズをメインに、何種類ものグリーンを重ねて。花材：アジサイ、カスミソウ、フローレンティナなど（以上ハーバリウム）、バラ、ミント、アストランチアなど（以上フレーム） 花・橋爪容子（『華ギャラリーコットンローズ』）
ここに紹介した15種類のハーバリウムは、ECサイト『花時間マルシェ』で販売しています。数量、期間限定なので、気になる商品があればぜひ早めにチェックして！
撮影・田邊美樹 構成と文・高梨奈々
