水に入れたら浮かぶレベル!? 驚くほど軽い「土星」 眠れないほど面白い地球の雑学(12)【連載】

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地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第12回目をお送りします。

◇◇◇

「土星」は軽すぎて水に浮かぶ!?


土星は、木星に次いで太陽系の中で2番目に大きな惑星である。直径は地球の約9倍、体積は約755倍もある。ただし、土星の大部分は、水素やヘリウムなどの軽い元素からできているため、その密度は太陽系の惑星の中でもっとも低い。土星の平均密度は水の0.7倍。つまり、もし土星を浮かべられるほど大きなプールがあったら、土星はプカプカと水に浮いてしまうのだ。

土星最大の特徴となっているのが巨大な環(リング)。最初に発見したのはガリレオ・ガリレイだが、彼は環であることを認識できなかったという。その形が明らかにされたのは1655年のことで、オランダの天文学者クリスチャン・ホイヘンスによって発見された。

土星の環は、一見すると一つの環のように見えるが、実際にはいくつもの環が集まってできている。内側からD・C・B・A・F・G・Eの7本の環があり、もっとも目立つのはA環。いちばん内側のD環や、外側のF・G・E環などは非常に暗いため、大きな天体望遠鏡がなければ観測できない。1675年にはフランスの天文学者ジョヴァンニ・カッシーニが、B環とA環のあいだに大きなすき間があることを発見したことから、これを「カッシーニの間隙(かんげき)」などと呼んでいる。

なお、環の大部分は氷の粒や岩石からできている。その大きさは数ミリから数メートルほどあり、表面は水やアンモニアの氷で覆われているのだが、土星になぜこのような環があるのかは、まだよくわかっていない。現在のところ、土星が生まれた頃にあった衛星が壊れてバラバラになり、環ができたという説や、土星の材料となった氷や岩石の残りが環になったという説などが知られている。

著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)

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人類なら知っておきたい 地球の雑学


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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。

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