想像を超える姿!? 地球外生命体が存在する可能性 眠れないほど面白い地球の雑学(18)【連載】
地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!
『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第18回目をお送りします。
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地球外生命体が存在する可能性
生物が生きていくためには、適度な温度、気体の酸素、液体の水の存在が必要だと考えられている。このように生物が住みやすい環境は、ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)と呼ばれており、太陽系の中では金星の外側から火星の内側までが、その条件にあてはまっている。
なかでも火星には、19世紀末、「人工的な運河がある」として、火星人が存在すると考えられていた。1976年の火星探査機「バイキング1号・2号」による調査では、微生物の存在すら確認されなかったが、火星から降ってきたと考えられる隕石からは、バクテリアの化石によく似た痕跡が見つかっている。最近の調査でも、極地方に多量の氷が存在することなどから、かつては原始的な生命が存在したのではないか、と考えられているのだ。
また、たとえハビタブルゾーンからはずれていたとしても、何かしらのエネルギー源があれば、生物の存在する可能性はゼロではない。地球外生命体と考えるとき、我々は地球上の生命を基準に、それと同じような生命を想像しがちだが、宇宙にはその想像を超えた生命体が存在しているかもしれないのだ。
たとえば生命の起源を、地球の深海にある熱水噴出孔の周辺に求める説にしたがった場合、木星の巨大氷衛星エウロパ、イオ、土星のエンケラドス、タイタンには生命体が存在する可能性が高いとされる。さらに、地球上の生物は炭素を中心に構成されているが、炭素ではなくケイ素からつくられるシリコーンで体を構成した生命体の可能性もある。地球上の生物のように水に依存した生命体ではなく、油をベースにした生命体の存在なども考慮すると、地球外で生命を見つける可能性はかなり高くなるとされている。
著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)
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人類なら知っておきたい 地球の雑学
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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。
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