彗星はなぜ長い尾を引いているのか 眠れないほど面白い地球の雑学(29)【連載】 画像(1/2) 地球の雑学 その29

地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第29回目をお送りします。


◇◇◇


彗星はなぜ長い尾を引いているのか

長い尾を引いて輝く彗星は、日本ではその形が掃除に使う「竹ぼうき」に似ていることから「ほうき星」とも呼ばれる。その正体は、直径数キロメートルの「核」と呼ばれる氷と岩のかたまりだ。氷の表面に、岩が砂のようについている様子から「汚れた雪玉」とも呼ばれるが、太陽に近づくと熱せられ、ガスやチリを放出し、核の周囲に「コマ」と呼ばれる大気をつくる。さらに、放出されたガスやチリは、太陽から噴き出すプラズマ(太陽風)に流されて「尾」をつくり出す。

このようにしてつくられた彗星の尾には、二つの種類がある。

一つは、太陽と反対の方向にまっすぐ伸びる尾で、青く見えるのが特徴だ。これは核から放出されたガスが電離し、イオンになったものからできているため、「イオンテイル」と呼ぶ。もう一つは、幅の広い曲がった尾で、太陽の光を反射して白っぽく見える。これはチリでできているため、「ダストテイル」と呼ぶ。

太陽に近づくほど、核から放出されるガスの量が増えることから、尾は伸びていく。その長さは、長いものだと数億キロメートルに達するそうだ。

こうした彗星が、いったいどこで生まれたのかというと、その出自は二つあると考えられている。一つは、アイルランドの天文学者ケネス・エッジワースとアメリカの天文学者ジェラルド・カイパーが考えた、海王星の外側に広がる「エッジワース・カイパーベルト」。もう一つは、オランダの天文学者ヤン・オールトが考えた「オールトの雲」である。しかし、太陽から1光年も離れた場所まで広がるオールトの雲に関しては、現在もまだその存在が明らかになっていない。

著=雑学総研