実は専用の“ネタ本”がある? ようやく判明した校長先生の話が長いワケ!

学生時代を振り返ってみても、なかなか校長先生のことは思い出せないもの。
クラス担任の先生などと違い、校長先生に会う機会は決して多くありません。
そしてやはりいつの時代でも、「校長先生の話は長い」というのは共通認識のようで…。
校長先生のスピーチに隠された驚きの真実!
今年の10月26日に放送された「チコちゃんに叱られる!」(NHK)では、「校長先生の話が長いのはなぜ?」という誰もが一度は考えたことのある疑問を徹底追及。驚きの真実が明かされました。
学校生活の節目節目で行われる校長先生の話について生徒たちに聞いてみると、「長い。体感1時間くらいに感じる」「内容は全然覚えてない」「子守歌に聞こえてくる」とクレームの嵐。
今も昔も校長先生の話が長いのは変わりません。
ここで番組には、教育評論家の“尾木ママ”こと尾木直樹さんが登場。
尾木ママ曰く校長先生の話が長いのは、校長講話集という“ネタ本”があるからだそう。
さらにこのネタ本を使っている校長先生は、全国で実に7割~8割にも上ります。
実際にある学校の校長先生を訪ねてみると、使っているネタ本を見せてくれました。
内容は入学式や体育祭の挨拶など、およそ270のエピソードを網羅しています。
しかも本によっては入学式・卒業式専用書や、毎週の集会用や月刊誌も存在。
これまで様々なネタ本を作ってきた出版社の人は、「高校の校長先生が集会で話すネタ作りに困っているという話を聞き、本にしたら売れるんじゃないかと考えた」とネタ本の誕生秘話を明かしています。
しかし校長先生の話が長くなってしまうのは、ネタ本だけが原因ではありません。
はじめはネタ本に頼って話していた校長先生も、慣れてくるとオリジナルのエピソードも交えてくるようになります。
ネタ本の内容に加えて自分の話もミックスするため、どうしても話が長くなってしまう傾向にあるようですね。
番組を見ていた視聴者からは、「7割~8割の校長先生がネタ本を使っている事実に驚愕」「大人になってから知って良かった。学生時代だったら絶対に話を聞かなくなる(笑)」「ネタ本を使いたくなる気持ちは分かるけど、慣れてきたら自分の話だけでもいいのでは?」「全校生徒の前で話すとなれば失敗できないよね。大人になった今なら校長先生の気持ちが分かるよ」と反響の声が相次いでいました。
ちなみに最近は熱中症対策など生徒の体調を考慮し、話を短くしようと取り組んでいる学校もあります。
校長先生って普段何してるの?

朝礼や始業式・終業式くらいでしか顔を合わせることのない校長先生ですが、普段は学校でどんな仕事をしているのでしょうか。
千葉県柏市のホームページでは、ある小学校に務める校長先生の1日を紹介しています。
朝は他の先生と同じく、交通量の多い交差点で子どもたちの安全を見守りながらお出迎え。
始業前には職員の打ち合わせに参加し、今週の予定や事務連絡、指導事項などを率先して話します。
そしてお昼前には、子どたちに提供する給食の味や量をチェック。
検食した結果は「検食簿」というものに毎回記録しているそう。
午後からは来客対応や書類の決裁、文書作成など、校長室にこもって事務仕事をこなすことも少なくありません。
また時には先生と面談をしたり職員会議を開いたりなど、学校というチームの監督らしい一面を発揮。
外からだと校長先生の仕事は見えにくいかもしれませんが、子どもたちや先生たちのことを考えた学校作りを誰よりも真剣に考えています。
校長先生の話がついつい長くなってしまうのも、生徒のことを大切に思っているからなのかもしれませんね。
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