オータムローズの香りにときめいて、心までバラ色に【花と素敵な週末を Vol.18】

こんにちは! 「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子です。こちらでは、旬の季節に楽しみたい花の、“長もちさせるハウツー”や“簡単おしゃれなコーディネイトのコツ”をお伝えしていきます。花瓶がなくても大丈夫。少しの花材と身近な雑貨を組み合わせて、家のなかに自分のお気に入りの花コーナーを作ってみませんか?
11月第4週のおすすめは「バラ」
11月のウィークエンドフラワー.その3/バラ(和名:薔薇、英名:Rose)
●原産地:ヨーロッパ、中近東、中国、日本など北半球各地
●主な生産地:愛知県、静岡県、群馬県ほか
11月22日は「いい夫婦の日」。夫から妻へ、日頃の感謝の気持ちを込めて花をプレゼント♪ なんていう、素敵なひと時をお過ごしの方も多いかもしれません。
愛の花贈りといえば「バラ」。万国共通、愛を伝える花なのです。
11月に入ると、花屋さんにはいつにも増して美しいバラが並びます。バラは1年中手に入りますが、旬は春と秋。オータムローズとも呼ばれる秋のバラたちは、しっとりと色づき、大人の雰囲気が漂います。晩秋の国産バラは、昼夜の気温差によって色彩は一層深く鮮やかに。そして花弁が柔らかく日もちしないとされる“香りのバラ”たちも、長く楽しめる嬉しい季節です。
バラと人間との関りは、紀元前5000年頃のメソポタミア文明まで遡るといわれています。遥か昔から、人々はバラの美しさ、麗しい香りに熱狂してきました。古代エジプトのクレオパトラや皇妃ジョゼフィーヌ、王妃マリー・アントワネットといった、時の女性とバラの逸話はあまりにも有名ですね。
そうした長い関わりのなかで、バラの香りが人間にもたらす効用があることも解明されています。実際、バラの香りが女性ホルモンに働きかけ、「幸福感」をもたらすとされています。心身がリラックスし、美肌効果まであるそう♪ 時に癒やされ、時に華やぎ…、その香りは心をバラ色にしてくれるのです。
香りの強弱こそあれ、バラにはすべて芳香があるとされます。切り花として茎をカットされた後も、芳香が続くバラは希少とされます。“香りのバラ”とひと言で言っても、複数品種のバラを比べてみると、香りにもいくつかの系統があることがわかるでしょう。そして、香りの種類によって、さまざまな生理的な効果があるようです。

アロマセラピーの世界では、そのとき自分にとって心地よいと感じた香り=今の自分の精神や身体にとって必要な香り、という考え方があります。自分自身の感覚を大切にしようというこの考え方、私自身とてもしっくりきています。花屋さんで、いろいろなバラの香りを試してみて、心地よい♪ と感じた香りを、部屋に連れて帰ってみてくださいね。ギフトのイメージが強いバラですが、女性にはぜひ、ご自身のために手にしていただきたい花なのです。
オータムローズを飾って、日常にときめきを

柔らかな晩秋の陽射しにきらめくバラと、冬を予感させるグレイッシュなシルバーグリーンのユーカリ。ほんのりと淡いピンク、透きとおるような花びらが美しい「グランオマージュ」と、ゆっくりと優雅に咲き開くカップ咲きの「オール4ラブ+」をチョイスしました。共に爽やかな“ティーの香り”、冬のはじまりの澄んだ空気のようです。
■材料(花材費合計=1500~2000円)
●花材(画像下・左から)
*バラ「オール4ラブ」/2本
*バラ「グランオマージュ」/3本
*ユーカリ「パルブラ」/1本を小分けにカット

●器について
題して、同じ器作戦!
ガラスの中型のシンプルな器は、同じものを2~3個持っていると、さまざまなシチュエーションに対応できてとても重宝します。たとえば、10本以上の花やグリーンがある場合、それをひとつの器に素敵に飾るのは、ちょっとハードルが高い! と感じるかもしれません。それらの花材を2~3個の器に分けて、それぞれに小さくいけるのは手軽にできます。小さなアレンジを集めてまとめて飾っても、ポン、ポン、ポンとひとつずつ離して並べても素敵です。気取り過ぎず、かつ簡単に、華やかなテーブルアレンジになりますよ!
■3ステップでアレンジ
1、 切り花鮮度保持剤を正しく希釈した水を、器の六~七分目ぐらいまで入れます(バラを活ける際は水は深めに! )。ユーカリはあらかじめ小分けにし、バラも水に浸かる部分の葉は取り除きます。
2、 枝の上部から、器に活ける長さに合わせてハサミを入れて、1本の枝を複数本に分割します。小分けにしたユーカリを、それぞれの器にいけます。
3、 バラの茎は、良く切れるハサミかナイフで、スパッと斜めにカットします。1つの器に2~3本、花顔が横並びにならないよう若干の高低差をつけながらあしらいます。
アレンジを横から見ると、画像下のようになります。器から飛び出すように、45度くらいの角度にいけると、花の表情が生き生きしますよ!


■バラを長く楽しむコツ
*寒くなるこの季節、太陽光を十分に浴びた花色、葉色のよいものを選びましょう。
*バラは清潔好き、いける前には花瓶をキレイにしましょう。
*香りバラは、よりエネルギーを使うので、バラ専用の切り花鮮度保持剤剤がおすすめです。もちろん、普通の切り花鮮度保持剤でもOKです。

日本は流通する品種数が世界一多いとされ、多彩なバラを、気軽に楽しむことができる幸せな国。愛する人にぴったりなバラがきっと見つかるはずです。育種家たちによる、素敵なネーミングのバラが多いので、記念日にはこだわってチョイスしてみるのも良いですね。
今回紹介したバラは、「グランオマージュ」=深い尊敬、「オール4ラブ+」=全ては愛のために、といった意味がこめられたバラ。相手への日頃の想いをバラに託して、さりげなく気持ちを伝えられたら、素敵です。
秋の夜長、ワイン片手に大切な人と語らうテーブルには、ぜひオータムローズを飾って。香りのマリアージュを楽しむ優雅でエレガントなひととき、ウィークエンドの夜の素敵な過ごし方ですね♪
ではでは皆さま、花と素敵な週末を。
produced by WEEKEND FLOWER
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