台風が発生するそもそものメカニズム 眠れないほど面白い地球の雑学(71)【連載】 画像(1/2) 地球の雑学 その71

地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第71回目をお送りします。


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台風が発生するそもそものメカニズム

台風は、どのように生まれ、どのように大きくなっていくのだろうか。

台風が生まれるのは熱帯の海の上。熱せられた海水面から水蒸気が生じることが始まりなので、熱帯の海でなければ台風はできない。水蒸気は上昇気流となり、その水蒸気が上空で冷えてたくさんの積乱雲ができる。積乱雲は我々が入道雲と呼んでいる雲で、発達すると高さ10キロメートルにも達し、雨を降らせることが多い。

水蒸気が雲の粒に変わるとき、もともと持っていた熱を放出するので、暖められた空気は軽くなってさらに上昇する。これが繰り返されるうちに中心の気圧はどんどん低くなり、暖かく湿った空気を周囲から呼び込んで、巨大な渦巻き状の雲になる。こうして熱帯低気圧が発生し、気圧が下がるにつれて、渦の中心に向かって吹き込む風はますます強くなる。

風の吹き方によっては雲がまとまらず、じきに消えてしまうものもある。一方で、中心付近の風がどんどん強くなり、最大風速が秒速17.2メートル以上になったものが台風である。

渦には、地球の自転にともなう力が働く。中心に向かって吹き込む風は、北半球では右方向へ曲がって反時計回りとなり、その回転で移動する。強く回転する物体には、中心付近から外側に向かう遠心力が働く。これによって中心付近には強風も入り込めない空間ができる。これが「台風の目」である。

台風のエネルギーは、海面から上昇する水蒸気だ。移動を続けて気温の低い地域や陸地にやってきた台風は、上昇してくる水蒸気の量がぐっと減るので、勢力が衰えていく。

かつての天気予報では、台風について「弱い」「中型」「小型」などの表現を用いていた。だが、それでは防災面で油断が出るかもしれないということで、現在では使われなくなっている。

著=雑学総研