台風はなぜ日本列島めがけてやってくるのか 眠れないほど面白い地球の雑学(72)【連載】 画像(1/2) 地球の雑学 その72

地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第72回目をお送りします。


◇◇◇


台風はなぜ日本列島めがけてやってくるのか

夏から秋にかけて毎年たくさんの台風がやってくるが、天気予報の天気図を見ていると、南の海で発生した台風は、わざわざ大きなカーブを描いて日本に接近している。まさか狙っているわけではないだろうが、どうしてあのコースをたどるのだろう。

じつは台風は、自力ではほとんど動くことができず、渦を巻いているだけで、よほど勢力の強い台風でも地球の自転の影響でゆっくり北進する程度。台風の進路は風と気圧配置に影響されていて、季節ごとに通りやすいコースがあるのだ。

春先の台風は低緯度で発生する。偏東風に流されて西に進み、フィリピン方面に流れていくため日本に接近することはない。夏になるとやや高緯度で発生し、今度は偏西風に流されて進路を北東に変え、日本に向かうことが多くなる。

8月末から9月は、日本の本格的な台風シーズンとなる。強い偏西風と気圧配置の影響で台風は日本方面にやってきて、しかも日本周辺の海水温度も高い時期なので台風へのエネルギーの補給が続き、勢力が強いまま日本に接近したり上陸したりすることになる。過去に大きな被害を出した台風は、いずれも9月に上陸している。

10月になると、夏までの台風と似たコースをたどる。太平洋高気圧は勢力を後退させており、その縁を回った台風は、日本の東海上か、中国大陸の南部に進むため、めったに上陸することはない。

そして冬には、太平洋高気圧がさらに後退するので、日本から遠ざかるように北東に進むか、そのまま西に流れる。そのため日本には近づかないのである。

著=雑学総研