新年の目標は「脳をだまして」達成しよう!「神メンタル 『心が強い人』の人生は思い通り」(4)【連載】

#くらし   

強い心は科学的に作り出せる!好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする生き方へ。

テレビや雑誌など各メディアで取り上げられ、30代~40代の女性を中心に売れている今話題の本「神メンタル『心が強い人』の人生は思い通り」より、目標達成、自己実現に効果抜群のメソッドを全5回にてお送りいたします。今回は4回目です。

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【画像を見る】5万部突破の「神メンタル 『心が強い人』の人生は思い通り」


目指すべき場所の明確化がすべての始まり


◦ 自己評価を変えなければ、自分が実現したいこと、手に入れたいことにつながる情報や、チャンス、機会、方法をあなたは永久に察知、認識することはできない。

◦ だからこそ、自己評価を変える必要がある。

この仕組みを理解したならば、早速、あなたの自己評価を変えてしまいましょう。

あなたがこれからすぐに着手すべきこと……。

それは、「自分がどこにたどり着きたいのか?」「何を実現したいのか?」「何を手に入れたいのか?」という「目的地」を明確にすることです。

あなたにとって最適な自己評価とは、あなたのことを「望む場所」に連れていってくれるものでなければなりません。

「あなたが何を実現したいのか」「何を手に入れたいのか」が明確にならない限り、自己評価の設定はできないのです。

何をやっても上手くいく人が必ず持っているものとは?


「同期の中で最初に役員になった」「会社員から独立して1年目で年商1億円を超える会社を設立した」「フリーアナウンサーとして憧れの人との仕事をつかんだ」「普通の主婦からカリスマ読者モデルになった」……。

私のクライアントでもさまざまな人がさまざまな夢を実現しましたが、どんな人でも、初めの一歩は「目的地の明確化」。これに例外はありません。

ただし、単純に「じゃあ、とにかくさっさと目標を決めちゃいましょう!」などという話ではないので、注意深く読み進めてください。

 


目的地を一番先に決めることの理由は、「カーナビ」や「Googleマップ」を考えればわかりやすいでしょう。

あなたの脳の仕組みも、これらとまったく同じ。

カーナビやGoogleマップを使用する際に、まず行うことは何でしょうか?

そう、「目的地の設定」です。

「目的地を、入力してください」

ここからすべてが始まります。カーナビやGoogleマップでは、目的地は、「南のほう」などという曖昧なものではなく〝ここ以外ありえない〞という明確な「住所」を入力します。住所さえ入力したら、あとは「自動的にナビゲート」してくれます。「ここを右折」「しばらく直進」「この先、右折専用レーンがあるから右を行ったほうがいい」と、向こうから次々と必要な情報を与えてくれます。

このカーナビの役目をしてくれるのが、あなたの脳の「毛様体賦活系」といわれる場所なのです。嬉しいことに、あなたの脳には、すでに高性能なGPS機能が備わっているというわけです。

ただし、これは逆をいえば「目的地が明確に設定されないとナビゲートできない」ことを意味します。目的地さえ入力すればあなたの脳は〝自動的に〞あなたをナビゲートしてくれるのに、です。

だから「明確な目的地を設定する」ことが、すべてのスタートなのです。

「未来体験シート」で目的地を明確化


それでは、あなたの目指すべきところ、自然と導かれたいと思う場所を明確にする作業をしていきましょう。これは、私が過去7200人以上の方々に行ってきた「自分の得たい結果を得る」「人生を思い通りにする」ための手法です。

何をするかといえば、これから、5年後、3年後、1年後、半年後にあなたが実現していたいことを書き出してもらいます。

ただし、単純に思いついたことを書けばいいというものではありません。

必ず注意事項を読んでからやってみてください。

【注意事項】

その① 必ず「完了形」で書く

「完了形」とはどういうことか?

たとえば、「月収で50万円に増やしたい」ではなく、「月収で50万円になった」ということ。完了形で書かず、「◯◯したい」という単なる願望を書いてしまうと、あなたの脳は「◯◯したい」=「あなたはまだできていない人」という自己評価を認識してしまいます。すると、あなたの脳は「月収50万円のあなた」のための情報ではなく、「月収50万円にはなっていないあなた」への情報の優先度を上げてしまうわけです。

 


その② 必ず「測定可能な形」で書く

「測定可能な形」とはどういうことか?

たとえば、3年後に実現したいこととして「家族みんなが今よりも幸せになる」という願望があったとします。ですが、3年後に「家族が3年前よりも幸せになっているかどうか」は、どのように判断するのか?

「みんなが病気をせずに健康だ」ということが幸せなのか? 「子供が生まれている」ことが幸せなのか? 「毎年家族で1週間海外旅行に行った」ことが幸せなのか?

つまり「どうあれば幸せなのか?」が測定できる形にしなければ、何を目指せばいいかがわからないのと同じです。

カーナビでいえば、「東京」とだけ入力してもダメ。住所を見て「ここが目的地だ」と測定できる入力をしなければ、本当に自分の行きたい場所へは行けないということです。東京駅も東京ですし、新宿や渋谷も東京、大自然の高尾山もまた東京です。「自分の考えていた場所と違う」=「自分の実現したい姿ではない」というのは、自分の入力ミスともいえるわけです。

「到達したかどうかわからない」状態というのは一番モヤモヤしますし、ストレスにもなります。必ず「これで到達した」とわかる、測定可能な形で書いてください。

 


その③ 制限をかけず書く

これが最も重要な注意事項です。「制限をかけない」とはどういうことか?

イメージとしては、「目の前に魔法使いが現れて『5年後、3年後、1年後、半年後どうなっていたいかという願いをすべて叶えてやる』といわれた時に何というか?」という感じです。

仮にあなたが「5年後には100億円の資産を手にしていたい」と思うのなら、「100億円の資産を手にした!」と書いてください。その願望をあなたが〝本当に〞望んでいれば実現しますし、「いや、それは自分にはちょっと……」とか「本当はそんなにはいらないけど……」などとちょっとでも思っていれば、実現しません。

ただ、ここであれこれ考えて制限をかけないこと。あなたの実現したいことが本当にあなたの脳が同意してくれて勝手に動き出す内容かどうかは、この後にすぐにわかりますので、まずはとにかく、制限なく書き出してみてください。

1▶制限時間は10分です。

2▶5年後、3年後、1年後、半年後の順番でそれぞれ実現したいことを書いてください。

実現したい内容は、仕事、お金、プライベート、家族など、どんな内容でも構いません。

 


いかがでしたか?

これがあなたの「未来体験シート」です。

ここで実際に書き込む時間がなかったという人は、「5年後に私は○○を実現しました」「3年後に私は◯◯を実現しました」「1年後に私は◯◯を実現しました」「半年後に私は◯◯を実現しました」と、一度心の中で声にしてから、これから先を読み進めてください。

本当は実際に声に出してみることをおすすめします。

声に出すことによって、あなたが書いた内容を認識する器官は目(視覚)だけではなく、耳(聴覚)も使われます(自分の声を聞くわけですからね)。すると、脳神経がさらに活発化し、あなたの脳に明確な目的地として重要度が高く刻まれるのです。

「10分間ではすべて書ききれなかった」という人がほとんどでしょう。実際にこれまで何千人という人にこのワークをしてもらいましたが、10分間ですべての項目を完璧に書けたという人はいませんでした。

ただし、10分間で書けないということは、前述の通り、「目的地が明確ではない」「目的地を忘れてしまっている」ということです。ここでしっかりと目的地を定めておきましょう。

 


大きな目標でも小さく分解すれば「できること」が見つかる


なぜ、この「未来体験シート」は一番先にある〝5年後〞から3年後、1年後、半年後とさかのぼってくるような書き方をするのでしょうか。

「物事は計画的に逆算しないと実現しないからでしょ?」

たしかにそれはその通り。しかし、それだけが狙いではありません。

 まず大きな目標を描き、それを〝細分化〞し、「これなら(すぐに)できる」というものを目指すことで行動しやすくなります。

「目指すべきことを細分化すると、大きな夢が実現する」

このメカニズムのわかりやすい実例として、こんな話があります。

1920年代後半、まだ日本では国産車が生産されていない時代です。

自前で自動車を作る技術がまったくない中で、日本の技術者たちがどうやって自動車を作る技術を自分たちのものにしたか、ご存じでしょうか?

もちろん、さまざまな研究と開発の努力をしていましたが、その中の1つとして行ったのが、「アメリカ製のすでに完成されている自動車を購入し、ネジ1本にまでバラバラに分解する」というものでした。

完成形である自動車を眺めているだけでは、「どうやったらこんなカタチになるのか?」は見当もつかなかった。でも、ネジ1本になると、「このネジ1本くらいなら自分たちで作れるじゃないか」と思うようになってきたわけです。

もちろん、自動車の部品は何千、何百とあります。中にはネジのようにシンプルな構造をしていない部品もありました。でも、「完成した自動車」という大きな塊で見ていてはどうにも手がつけられないと思っていたものが、小さく分解することで〝できること〞が見つかる。そして、その見つけた小さな〝できること〞は確実に、大きな塊=完成した自動車に必要なことなのです。

 


ですから、この「未来体験シート」も、大きな目標、目的地である〝5年後〞から、それを分解するように、小さな目標、目的地である半年後に向かっていくように書き出すわけです。

もし、まだ半年後の目標が大きく感じるのであれば、さらに小さく分解して、自分がこれならチャレンジできるというものにしてみると、効果的です。

「なぜやるか」に対する答えは行動に直結する


「未来体験シート」ができたら、次に、重要な質問があります。

あなたの答えによっては、もしかしたら先ほど書いたあなたのシートの内容はすべて変わるかもしれません。あなたが書いた内容が「前倒し」で実現するかもしれません。

では、質問です。

【質問】あなたは、なぜ、それを実現したいのですか?

5年後、3年後、1年後、半年後、それぞれに書かれた内容について「なぜ、実現したいのか?」を答えてください。

さて、あなたの答えはどうでしょうか?

実は、あなたが思い通りの自分になるためには、「何を実現したいのか?」よりも、この「なぜ実現したいのか?」のほうが重要です。

なぜならこの「なぜ?」に対する答えは、あなたの行動に直結するからです。

「何かを実現するために行動を起こす」

簡単に聞こえますが、これは普通の人からすればとても面倒なことです。でも、「現状を維持したい」という心理学的ホメオスタシスが働いてしまうわけですから、それは仕方がないことなのです。

そもそも、「自分を変えたい」「実現したいことがある」という人の8割は、まず〝行動する〞ことすらできていません。そして、実際に行動する2割の人になったとしても、多くは実現するまで〝行動し続ける〞ことができないでしょう。ほとんどの人が実現する前にあきらめてしまうのです。

ここで私は、「あきらめるな!」「何が何でも頑張り続けろ!」なんて単純な根性論をいうつもりはまったくありません。

結局、歯を食いしばって頑張るような行動は決して続かないでしょうし、「楽しんでやる」ことには敵かなわないからです。

たとえば、ゲームをしている2人の小学生がいたとします。一方は、ゲームなど自分ではまったくやりたくないのに親に言われて嫌々やっている。もう一方の子は、誰かからの指図を受けたわけではなく楽しそうにゲームをしている。どちらの子のほうが長時間ゲームを続けるでしょうか? どちらの子が早く上達するでしょうか? いうまでもなく後者ですよね。

自分が変わること、チャレンジすることに対しての不安や恐怖と、自分が変わること、チャレンジすることへのワクワク感……この差はどこから来るのか?

そう、それは、「やる理由」からです。

あなたが書いた「実現したいこと」に、「なぜ実現したいのか?」の答え、すなわち「やる理由」がないのであれば、その「実現したいこと」は目的地としてふさわしくない、ということです。

やる理由がなければ、成功する確率も低いでしょう。裏を返せば、「やる理由」が見つからない時は、まだタイミングではないということでもあります。

作=星 渉

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星 渉:1983年宮城県生まれ。大手企業を経て、2011年に独立起業。個人の起業家を対象にした「心を科学的に鍛える」を中心に置いた独自のビジネス手法が各方面で話題となる。現在は「好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る」をコンセプトに活動している。

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