関節の「ポキポキ」という音の正体 眠れないほど面白い地球の雑学(80)【連載】 画像(1/2) 地球の雑学 その80

地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第80回目をお送りします。


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関節の「ポキポキ」という音の正体

映画やドラマでは、ケンカの前に指や腕の関節をポキポキ鳴らして相手を威嚇(いかく)するシーンがよくある。ふだんの生活でも、退屈したときに指を引っ張ったり、急に屈伸運動したりすると関節が鳴ることがある。ポキポキというあの音は、どうして鳴るのだろう。

ポキポキという音は、ずばり「気体が弾ける音」である。

関節のつなぎ目は滑液(かつえき)という液体で満たされ、関節包でくるまれている。滑液は卵白状の粘性のある液体で、タンパク質やヒアルロン酸を含み、関節の摩擦を最小限に抑え、スムーズな動きができる役目を担っている。

指を引っ張ったり、急に関節を曲げたりすると、関節のつなぎ目は引き離されるが、滑液の量はそのままなので関節包内の圧力が一気に下がる。すると滑液の中には、二酸化炭素などのガスが生じて気泡ができる。液体には、密封された状態で圧力が下がると、中から気体が発生するという性質があるのだ。そして、さらに関節が引き離されると、この気泡が一気に移動して弾けてつぶれてポキポキと音が鳴る。

一度鳴らした関節を、続けて何度も鳴らせないのは、ガスがまた滑液に溶けるまで数10分かかるためである。

面白がって関節を鳴らしていたら、「体に悪いからやめなさい」と叱られたことがないだろうか。体に害があるかどうか実証されたことはないが、気泡が弾ける瞬間は、小さな面積に1トン以上ものの力が働くといわれるので、関節の組織を損なう可能性もある。やはり、ほどほどにしておいたほうがよさそうだ。

著=雑学総研