人間は1年のうち9日を「まばたき」の時間に使っている 眠れないほど面白い地球の雑学(92)【連載】

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地球の雑学 その92


地球はどうやって生まれたのか。気になりませんか? 人間の身体の知られざる秘密など、思わずだれかに話したくなる理系のウンチクで、あなたの雑談を‟スケールアップ"!

『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から、第92回目をお送りします。

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人間は1年のうち9日を「まばたき」の時間に使っている


自分が1分間に何回くらいまばたきしているか、ご存じだろうか。意識したことがない人がほとんどだろう。人間は成人男性で1分間に20回ほど、成人女性なら15回ほどまばたきをしているのだ。

まばたき1回に要する時間は、約0.75秒。ゆえに、1分間には20回、1時間では1200回となる。1日17時間起きていると考えると、1年のうち9日間はまばたきをしていることになるわけだ。

もっとも、まばたきが行動のさまたげになることはないからムダな時間ではないし、そもそもまばたきをしなかったら大変なことになる。

涙はまばたきによって眼球の表面に広がり、乾燥を防いでいる。また、まばたきは、涙に含まれる成分で目を消毒したり、角膜に栄養分を補給したり、目に見える像のブレを修正したり、目のまわりの血行をよくしたりと、さまざまな働きをしているのだ。

そして、まぶたの裏にある結膜から分泌される粘液は、まばたきによって目の中の細菌を洗い流してくれている。この粘液が乾燥したものが目やに。そう知ると汚いだけと思っていた目やにさえありがたいものに思えてくる。目にゴミが入ったときに、激しくまばたきをするのも、まつ毛を動かして異物を取り除こうとする自然な動きなのだ。

最近、ドライアイに悩む人が増えているのは、ゲームやパソコン、スマホなどの見過ぎだと考えられている。人間は、何かに集中しているときには、まばたきの回数が減るのである。目の表面の乾燥が続くと、細胞が傷つき、目の疲れや痛み、かゆみ、ゴロゴロ感や充血を訴えるようになる。視力の低下にもつながる。

現代の室内は、空調によって乾燥していることが多い。意識的にまばたきをしてみるのも、涙の分泌をうながす方法である。

著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)

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人類なら知っておきたい 地球の雑学


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著者:雑学総研
珍談奇談の類から、学術的に検証された知識まで、種々雑多な話題をわかりやすい形で世に発表する集団。江戸時代に編まれた『耳袋』のごとく、はたまた松浦静山の『甲子夜話』のごとく、あらゆるジャンルを網羅すべく、日々情報収集に取り組んでいる。

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