【クイズ】なぜ食卓用ナイフの先が丸くなっているの? 頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学(14)

#趣味   
なぜ食卓用ナイフの先が丸くなっているの?


「一晩置いたカレーがおいしくなるのはなぜ?」「ポン酢のポンってなに?」…というような学校では教わらないけれど子どもに話したい雑学を集めました!

子どもが思わず「パパ、ママ、すご~い!」と言ってしまう「おもしろ知識」「生活の知恵」が盛りだくさんの『頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学』から、第14回目をお送りします。

◇ ◇ ◇

食卓用ナイフの先が丸くなっている理由


洋食を食べるときに使うナイフは、先が丸くなっている。尖(とが)っていては危ないというのはもちろんだが、理由はそれだけではない。

そもそもナイフの先が丸くなったのは、17世紀のフランスでのことである。それまでは、食卓用のナイフはピンと先が尖っていた。そして貴族の男たちは、食卓だろうが誰が見ていようがおかまいなしで、ナイフで歯をほじっていたのだ。当然ながら、これはマナー違反の行為だが、テーブルマナーはまださほど確立されていなかったため、眉をひそめる者がいても、男たちは平気だった。

これに我慢できなかったのが、ルイ13世の宰相(さいしょう)リシュリューだ。フランスを大国の地位に押し上げた辣腕(らつわん)の政治家で、プライベートでも洗練された趣味の持ち主である。

彼は、自分の家にやって来た身分の高い客が、ナイフで歯をほじるのを見て、すっかり頭にきてしまった。そして、家にあるナイフの先を、召使いに命じてすべて丸く削らせたのだ。これなら、歯をほじろうにもうまくほじれない。これを聞いた貴婦人たちは、我も我もと先の丸い「リシュリュー型ナイフ」を注文した。彼女たちも、男がテーブルで歯をほじるのを苦々しく思っていたのだ。

こうして、先の丸いナイフが普及し、ヨーロッパや世界へと広まっていった。

監修=多湖 輝/「頭のいい子が育つ! 子どもに話したい雑学」(KADOKAWA)

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監修:多湖 輝
1926年、スマトラ島生まれ。東京大学文学哲学科卒(心理学専攻)、同大学院修了。千葉大学名誉教授。東京未来大学名誉学長。幼児教育から高齢者問題まで、多岐にわたる研究活動を行なうかたわら、各種執筆はもちろん、テレビ出演やゲームソフトの監修など、幅広い分野で活躍。2006年、瑞宝中綬章受勲。2016年に逝去した後も、その柔軟な考え方は、いまだ高い支持を得ている。

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