フリージアの香りは愛の記憶。愛妻の日にもぜひ【花と素敵な週末を Vol.21】

こんにちは! 「ウィークエンドフラワー」プロデューサーの小川典子です。こちらでは、旬の季節に楽しみたい花の、“長もちさせるハウツー”や“簡単おしゃれなコーディネイトのコツ”をお伝えしていきます。花瓶がなくても大丈夫。少しの花材と身近な雑貨を組み合わせて、家のなかに自分のお気に入りの花コーナーを作ってみませんか?
1月第4週のおすすめは「フリージア」
1月のウィークエンドフラワー.その2/フリージア(和名:浅黄水仙、香雪蘭 英名:Freesia)
●原産国: 南アフリカ
●主な生産地: 茨城県、埼玉県、千葉県 ほか
春が遠のいていくような厳しい寒さが続いていますが、こんなときこそ、部屋のなかに暖かな色合いの花を飾ると、寒さで縮こまった身も心もほぐれますよ。
春先の花々に香りのよい花が多いのは、もしかしたら厳しい寒さから人々の心を救うためなのかも…! なんて…そんなわけはありませんが、リビングに咲くフリージアやスイートピーの香りに癒やされ、キッチンで笑うように咲く黄色のラナンキュラスに元気をもらって、花の素晴らしさをいつにも増して感じるこの頃です。
1月から2月にかけては、春の香りの花々がフラワーショップの軒先にいっせいに出揃う、花好きにはたまらない季節。今回ご紹介する花は、上品な香りとスラリとした姿が美しい球根花「フリージア」。春を代表するフレグランスフラワーのひとつです。フラワーショップのお話では、毎年、フリージアの香りを心待ちにしていらっしゃるお客さまがたくさんいらっしゃるそう。
出荷の最盛期は3月ですから、2か月間たっぷり楽しめます。最近は品種改良が進み、花がひと回り大きく、花弁が肉厚で日もちするものや、八重咲きのものなど、目を見張るほど美しく素晴らしいフリージアが注目を集めています。最旬の3月になると出回り始めますので、また紹介しますね。
フリージアの香り、じつは色によって少し違うのです。代表的な黄色はフルーティーで爽やかな香り、白色はスパイシーでコクのある、キンモクセイに似た香りが特徴になります。フリージアの香りは、ほかの花の香りともすごく相性がよいので、いろいろな春の花との組み合わせをぜひ、楽しんでみてください。

イエローが連れてきてくれる春、香りの花をリビングに

目にも鮮やかな黄色の「フリージア」と、プルメリアのような白い「フリージア」、香りのマリアージュを楽しむオフホワイトの「スイートピー」に、よい香りがする季節の枝もの「アオモジ」を合わせてみました。
■材料(花材費合計=2000円前後)
●花材
*アオモジ(枝もの)/1本をふたつにカットして両方使用
*ラナンキュラス(黄色)/2本
*フリージア(黄色)/4本
*フリージア(白)/2本
*スィートピー・ステラ/4~5本
●器について
明るいグリーンや、黄色×白の軽やかな色合いに合わせて、ナチュラルな色のバスケットをチョイス。中に水の入った器を仕込んでいます。
●コーディネイトについて
季節はまだ冬なので、フェルト素材の敷物など暖かな質感をプラスしました。リビングのコンソールなど壁際の棚や、窓辺などに花を飾る際は、花の周りに季節を感じる雑貨や、旅先で買ったオブジェなどを添えて、自分のお気に入りコーナーにしてみましょう。インテリアがいっそう楽しくなりますよ! 「鳥」は植物との相性がよいので、オブジェとしておすすめ。写真はイッタラ社の「バード」です。
■3ステップでアレンジ
1、 バスケットの中に水の入った器を仕込みます。アオモジの枝を長い枝、短い枝に2分割します。フリージアやラナンキュラスの、水に浸かる部分の葉を取り除きます。
2、 最初に、アオモジの枝をいけます。バスケットの縁をうまく利用しながら、枝が寝すぎないように美しく見える角度に留めます。

3、 黄色のフリージア、ランキュラスをバスケットの口元から溢れるようにあしらい、最後に白いフリージア、スイートピーをバランスよく配します。アオモジの枝が、ちょうどよく花留めの役目を果たしてくれます。


週末のティータイム、春の花の香りに合わせてハーブティーを選んで、ほっこりしたいですね。
■フリージアを長く楽しむ方法
*低い温度を好む花なので、25℃以下の環境で飾るとよく咲きます。
*切り花鮮度保持剤を使用すると、先端のつぼみまで咲く可能性が高まります! 咲き終わった花は早めに摘み取りましょう。
インテリアフラワーにぜひ、季節の枝ものを取り入れてほしいと思っています。そこで今回は、「アオモジ(青文字)」を、アレンジに入れてみました。淡い黄緑色の実のように見えるものはつぼみ。やがて淡黄色の花が咲きますが、この季節は美しい黄緑色のつぼみを愛でます。
アオモジはよく見ると、枝の表面も暗緑色。枝にも葉にも香気があるといわれ、「楊枝」の材料であることは有名です。枝にハサミを入れると、その香りに気づくことができます。枝ぶりに優雅さはありませんが、ひと枝ふた枝をさりげなく飾った感じが不思議と絵になります。和洋どちらのテイストにも合いますので、フラワーショップで見つけたら手に取ってみてください。枝が柔らかくて扱いやすいので、枝もの初心者のかたにもおすすめです♪
さて、来る「1月31日」は何の日かご存じですか? 語呂合わせで「1(アイ)31(サイ)」。日本愛妻家協会が定めた「愛妻の日」なのです。『妻というもっとも身近な存在を大切にする人が増えると、世界はもう少し豊かで平和になるかもしれない』という理想のもと、“愛妻家”を増やすための記念日。日本愛妻家協会の本部は、キャベツ畑で有名な群馬県嬬恋村(つまごい)にあります。徹底してますよね(笑)。
奥さまのために、きれいな色や香りのよい花を選んで、ひと足早い春をプレゼントするのも素敵ですね~。今日、紹介したフリージアも、とってもおすすめ! フルーティでスパイシーなフリージアの香りが、夫婦の想い出の香りになったら素敵だと思います。そして、フリージアの花言葉のひとつは「親愛」、愛妻の日にぴったりですね。

世の夫の皆さま! 日頃言えない愛や感謝の想いを花にのせて、最愛の妻へ春の香りの花を贈ってください。ご主人に期待できそうにない場合は、お買い物に連れ出して、フラワーショップで直接おねだりしてくださいね(笑)。
幸せの記憶を呼び覚ます季節の花の香り…そう、花はいつか家族の大切な想い出になるのです。
ではでは皆さま、花と素敵な週末を。
produced by WEEKEND FLOWER
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